「アイスクリームちょうだい」
「らっしゃい!おじょうちゃんたち。アイスクリームもいいがこいつはうまいよン、ひんやり冷えたヤシの実の果汁だ。どうだい?」
「へえ〜、美味しそうね…。ヤシの実なんて飲んだことないし、飲んでみようかな」
「4シンガポールドルもするじゃん、観光客用にぼってる値段かよ。2ドルなら飲んでやるぜ」
「あのねー、ナチュラル・ピュアテイスト100%なのよン。さっき木からとってきたばかりのやつに、…と穴をあける。するとアーラビックリ!こんなにきれいな果汁がタップンタップンなんだよぉ〜〜ん!トロピカルゥ!とっても甘むぁ〜くて、しかもさわやかァ〜〜。果肉も美味しいよ、スプーンでどうぞ」
「飲んでみるか。4つくれ」
「ヘイどーも、16ドルっす」
「おい8ドルにしろ8ドル」
「まあまあ」

「いただき!」

「てめー、おれのサイフを盗めると思ったのかッ。このビチクソがァ〜〜〜〜〜っ!」
「え?」
「花京院?」
「どうした花京院」
「ヘドぶち吐きなッ!」
「「花京院!」」

「このこえだめで生まれたゴキブリのチンボコ野郎のくせに、おれのサイフを、そのシリの穴フイた指でぎろうなんてよぉ〜〜〜〜〜っ!!こいつはメチャゆるさんよなああああ」
「うげァああああ」
「おい!なにをしているんだ花京院、死んじまうぜ、やめろ血を吐いてる」
「す…すごいバックブリーカー、なんて荒技を!それにあんや下品なセリフをあの人がはくなんて…」
「まるで人が変わったみたい……。花京院って、あんなキャラだったのかな…。優しい人ほど怒ると怖いって言うけど、これほどまでとは」

「ほらほーら、ほーら」
「花京院!!やめろといってるのがッ、わからねェのかッ!」
「ちょっとやりすぎよ。そのへんにしておきなさい」

「てめー花京院、どうかしてるぜ。興奮しているのか?」
「痛いなあ…。なにもぼくを突き飛ばすのもはないでしょォ、こいつはぼくのサイフを盗ろうとしたとっても悪いやつなんですよ。こらしめて当然でしょ!ちがいますかねェ?承太郎くん!」
「気持ちはわかるけど、やりすぎよ花京院。彼、死んでしまうわ」



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