「なににらんでるんだよ、ずいぶんガンたれてくれるじゃあないか承太郎くん。まさかあんたァーー、こんな盗っ人をちょいと炒めつけたくらいで、このぼくと仲間われしようっていうんじゃあないでしょうねぇーーー」

「フフフ。JOJO、そう大げさに考えないでくれよ。今日はちょいとばかりイラついてたんだ…。旅につかれ始めていてね、機嫌が悪いって日さ…。君だってそいう時があるだろう…。たしかにちょっとばかりやりすぎて、痛めつけてしまったな」
「『機嫌が悪い?』…………良さそうに見えたがな」

「じじいとアヴドゥルは列車でインドへ向かった方がいいと計画している。明日出発だ。シンガポール駅へチケットを予約しに行くぜ」

「ハア、ハア、ハアハア」
「どうかしたか?」
「大丈夫?なんだか顔色が悪いわよ」
「な…なんでもないわ」



「へえ。あのケーブルカーで丘の上まで行けるの。アイスは美味しい?」
「ええ!買ってくれてありがとう杏奈」
「アイスくらいいいわよ」
「よお承太郎、そのチェリー食うのかい?食わないならくれよ、腹がすいてしょーがねーぜ!」

「おおっとーあぶないッ!承太郎くん!」
「ううっ」
「きゃあーっ!」
「承太郎ッ!」
「じょうだんッ!ハハハ?じょうだんですよぉ〜〜〜っ、承太郎くん。レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ、あっ」

「また!なにバカづらしておれを睨んでいるんだよぉ承太郎先輩!じょうだんだっていっとるでしょうが!あんた、まさかじょうだんも通じねえコチコチのクソ石頭の持ち主ってこたあないでしょうねえ〜〜〜?」
「ちょっと花京院!やっぱりあなたおかしいわよ!?どうしちゃったの…!いい加減にしなさいよ!」

「乗れや花京院。ケーブルカーが来たぜ。乗れと言ってるんだ。この、おれの切符でな。なにかにとりつかれているてめーは、この拳でブッ飛んでのりな、ということだ」
「!」
「オラッ」

「なにッ!?!?」
「きゃああああ〜〜〜ッ!!」
「か、顔がッ!?どういう……!?」

「ヒヒヒ、ちがうなあ。とりつかれているのとはちょっと、ちがうなあ〜。レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ」
「気づかなかったのかい?おれの体格が、だんだん大きくなっていることに、まだ気づかなかったのかい?お前の身長…195cmよりでかくなっているぜ」
「何者だ!?」
「おれは食らった肉と同化しているから、一般の目にも見えるしさわれもする『スタンド』だ。『節制』のカード、イエローテンパランス!これがおれの本体のハンサム顔だ。ほーれほーれ、承太郎先輩ィ〜〜〜手を見なさあい!君の手にも今、殴ったとこに一部が喰らいついているぜ」
「!!」
「ハッ!承太郎の右手に何かがくっついて…!」

「いっておく!それにさわると、左手の指にも喰らいつくぜ。左手の指はハナでもほじっていな!じわじわ食うスタンド!食えば食うほど大きくなるんだ。ぜったいにとれん!」
「や、やろー……。オラアッ!」
「なにがオラだッ!消化するときその口の中にてめーのクソをつめこんでやるぜッ!」

「ヒヒヒヒヒ」
「て、てめ〜」
「JOJOーーッ!」





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