4 「口が裂けたって事は、口裂け女だね。それ」 「質問に答えてくれないか」 赤司の重圧感がミコトが襲う。 しかしそれをもろともせず、ミコトは話を続ける。 「簡単にいえば祓屋、陰陽師とも言われてるけど」 「陰陽師ぃ?」 「それってよく京都とかにいるアレっスか?」 「そう、それ」 ミコトの家は古くからある神社。 その先祖の中には陰陽師もいたとかで、ミコトにはその血が流れているためそう呼ばれている。 バン!バン!バンバン!! 教室の扉を叩く音が聞こえて来た。 「こ、今度はなんっスか!?」 「おいおいおい…」 「みんな、あたしの後ろに下がって。来る」 何が?とは言わずもがなである。 ドンドンと扉を叩く音が一層強くなった。 無理やりこじ開けるつもりらしい。 ドンッッ!!!!! 口裂け女が現れた。 『ワタシ…キレイィイイイ!!?』 「ギヤァアアアアァアーーーッッ!!!」 「うぉおおおおおっっ!!!」 「あの女……さっきのやつなのだよ、」 近づいてくる口裂け女に後退する面々。 一方ミコトは口裂け女をもろともせず、何かを懐から出し逆にみんなより一歩前に出た。 「危ないですよ御子柴さんっ」 「だーいじょうぶ。だってあたしは、」 バシィイイッッン 「祓屋だから」 |