みじかいゆめ | ナノ



これからは隣で A



「・・・・・・おかしい。」

ペトラ・ラル、エルド・ジン、オルオ・ボザド、グンタ・シュルツ。

昨晩、最初にナマエ・ミョウジを選抜した後に無事に決まった特別作戦班のメンバー五人だが、どうもナマエ・ミョウジが捕まらない。

他の四人は割とあっさり。特に探すとか会う努力をする必要もなく偶然に出くわし、班編成の話と承諾も得たので後は残すところナマエだけなのだ。


・・・しかし、何故こうもナマエにだけ出くわさない・・?

大体、姿を現すであろう食事時の食堂を見渡しても肝心なナマエだけ居ない。
ミケ班に所属しているナマエの訓練を見に行っても、「さっきまで此処にいたんだが・・・?」と頭を傾げられる始末で、これはどうも俺を避けているとしか考えられない。


あいつ・・・・兵士長を避けるとはいい度胸じゃねえか・・・。

逃げられると、ますます捕まえてやりたくなる。
まるで挑発されたかのように、「絶対班に加えてやる」という意思が沸々と湧き上がってくる。

あくまでも本人の意思を尊重し、班に入りたくないと言うのならば他の者を探すつもりだったのに。まあその前に色々と手は尽くすが。


話を付ける前にこの俺から逃げようとした事。後悔させてやるよ、ナマエ。

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