星空キャンパス
今日は星がすごく綺麗だ
そう呟き、星空を見上げるあきちゃんの横顔はとても美しく、とても儚いものだった
『私ね、冬の空がとっても大好きなの』
こちらを振り向きキラキラとした笑顔を見せるあきちゃんにトクンと胸が高まるのを感じた
ああ、この笑顔に僕は
「ほんと、星が綺麗だね」
共に星空を見上げて隣に立つことがこんなにも心温まるものだなんて数ヶ月前の僕には知る由もなかった
冷たい風があきちゃんの優しい香りを運んできて、もう遅いから帰ろうかと声をかけた
星空キャンパス
この気持ちを伝えるべく、うん!と笑って歩き出すあきちゃんの後ろ姿に声をかけるまで
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