………



…………

『ん……スー…』



僕の定位置になりつつある納戸で、


先程から気持ちよさそうな寝息を立てて寝ているのは


紛れもなく僕の想い人である比野あき



「はぁ…」


あきはもう少し危機感を覚えた方がいいと思う


僕のこと意識してないって丸分かりだよ、バカ野郎





「あき、起きて。寝るなら布団敷きなよ」


『ん、佳主馬。おはよ』


「おはよ……」




ほら、寝ぼけた顔で僕に笑顔を向ける君は





誰にでも
隙だらけ


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