反論さえ呑み込んで
.
『ばかずま…もう知らない』
あきは僕にそう言い放って部屋を飛び出した
ケンカの原因は単純。
あきは僕の彼女で、
その彼女と今週の日曜日に出かける予定。
だからその計画を立てていた
立てていたんだけど、僕があきの話を聞かずにOMCに夢中になってしまった
あきが部屋を飛び出して階段を駆け下りる音がきこえる。
僕も、意地悪しすぎたな…と反省しながら家を飛び出す
「かずまー?どこ行くのー?」
、と 母さんの声がしたから あき追いかけてくると少し大きめの声で 返事をした
・
「あき、足はや…」
『そんなこといいながらすぐ追いつくんじゃん』
「彼女に負けたくないからね」
『勝負、とかスポーツ、好きだもんね』
「ごめん」
『別に、怒ってないよ』
怒ってないといいながらも後ずさりしながら僕と距離をとるあきはやっぱり機嫌が良くないみたい
「好きだよ」
『ゲームがでしょ?』
反論さえ呑み込んで
僕は君に口づけた
『ば、かずま……そんなことしたって許さないんだから』
「あきが、一番好きだよ」
『もう本当ずるいよ』
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