反駁少年(企画)
願望を語って否定を得た。
未来を語って嘲りを得た。
希望を語って冷笑を得た。
語れと求められて披露した意思は、ことごとく潰されていった。
そんな少年は黙して笑う。
痴れ者と嘲笑われながら、毅然と嗤う。
彼らが欲しい言葉は、彼らの理想を模したものでしかないはずなのに、それを彼らが冷遇するのはなぜか。
挑発するような笑みを刻み、少年は高らかに謳う。
反駁少年
(破天荒で荒唐無稽、この上なく滑稽な夢のひとつやふたつ、いくらでも囀ってやろうじゃないか)
少年百科さま提出
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