「あ、そういえばスペインさん、スパンキング好きって本当?」 こてん、と首を傾げる___にカッと顔が熱くなった。と、同時に純粋そうな、素直な大型犬みたいな目で見つめられて、じわじわ身体が熱を持ち始めた。こんな、昼間っからお茶しながらする話やないと思うんやけどなあ。 「だ、だれが、そんなん、いうたん?」 平素を装うとしたけど、震えが声に伝わって動揺しているのが丸分かりだ。___はクッキーを頬張りながら、いぎりふふぁんが。と答えた。イギリスほんま一回殴る。純粋な___に何教えてくれよんや。頭を抱えていると、ぺちり、と左側の頬が音を立てた。 「?何してるん?」 「いや、きもちいーのかな?って、」 「や、このぐらいはぜんぜ、っやなくて!___はこんなことせんでええの!」 危うく流されるとこやった。確かにおれは、そういう趣味がないっていったらちょっと嘘になるけど、___にそんなことを強要したいわけじゃない。普通に恋人なだけでも泣けるくらい嬉しいし、幸せや。こんな純粋な___に、そんな 「うあっ!…っ、な、なんっ」 「これくらいだったらきもちい?」 悶々と考えているうちに___はおれの隣に座っとって、いきなり服を捲ると同時に胸辺りを叩かれた。身体が熱い。さっきより大分力が強くて、多分赤くなっとる。ぴりぴりとする痛みが、きもち、いい。 「っ、や、ちが、き、きもちよーないから!」 「?なんで?もっと強い方がいい?それとも、べつのとこがいい?」 「へ、や、ちょっ、」 また首を傾げながら、本当に不思議そうにする___。こんな純粋な彼がおれを叩いた、ということがじわりと脳を溶かす。あああ、家の中やからってこんなルーズな格好するんやなかった。押し倒されて、すでに下半身を纏うものが剥ぎ取られているのを見て後悔した。 ぱちんっ 「っ、あっ!っ!」 「太ももはきもちい?スペインさんの起ってきてる」 「や、ちゃう、これは、」 ばちん! 「っーーー!!!」 「うそはダメだよ。ほら、さっきよりおっきくなったし」 もう何だか信じられない。あんなに純粋で無垢な___がおれを叩いて、叩かれて反応しているおれのを見て笑ってる。ゾクゾクと背中に何かが走る。赤くなった太ももに目を奪われる。おれが、___にこんなことをさせとんや。どうしようもなく、興奮する。 「ね、スペインさん。お尻叩いたらどうなるの?」 「っ!!、あ、そん、な、お尻はあかん、や、お尻は…っ」 「よいしょ」 お尻をスパンキングされる。そんなの、堪らないに決まってる。想像だけでじわりと自身から蜜が溢れるのに、そんな。もちろん大した抵抗なんて出来んくて、ソファにうつ伏せにされて、叩きやすいように腰を持ち上げられる。ああ、もう、あかん。好きに、して。 ぺちぺち、 「?へ?」 バチンッ! 「あああっ!!?ーーーーっ、ぁ、は、は、っ、はあっ、はあっ」 イッてしまった。最初に軽く叩かれて、気が抜けてしまっていた上に、太もものときより強い力でいきなり叩かれて、呆気なく、果ててしまった。イッた気持ちよさと羞恥心にまどろんでいると、にゅる、とアナルに、違和感が。 「ぅあ、___、はぁ、ちょ、ゆ、くり、してやあ、」 「だって、叩かれてイッちゃうスペインさん見てたらおれも興奮したんだもん」 もう三本の指を入れられていてぐっちゅぐっちゅと掻き回される。___のをくわえたまんまスパンキングされたら、どんだけ気持ちええんやろ、なんて想像すれば、果てたばかりのおれのももう元気になっている。 「いれるね、」 「おん、……あ、あ、っ、んんっ、は、おっき、」 全部入り切って、ならすために軽く揺さぶられる。はあ、もう、気持ちええ。うっとりとしながら甘い心地良さを堪能していると、ずるっとギリギリまで抜かれた。あ、くるな、とぼんやり思って快感に身構える。 ぐちゅんっ!じゅぷっ!じゅぷっ! 「ああんっ!あっ、あっ、あっ、ああ、っーーー、っんはぁっ!はあ!や、あ、あ、はげ、しっ!あんっあんんっ!おく、や、あかんんっ、」 「はっ、はっ、あんとーにょ、さん、っは、はっ、」 いつもより激しい、奥に熱をぶつけられて、かと思うとずるりと抜けそうなほど引き抜かれて、また貫かれる。ただでさえスパンキングで興奮していた身体が、こんな直接的な快感を押し付けられて、抗えるはずがない。 「あっああっ、きもち、え、あうっ!ああんっ、きもちえ、よおっ!きもち、え、あ、はっ、はっ、ああっ!、___、___っ!あんぅっ、おしりっ、んんぅっ、あんっ!おしり、たた、たたいてやあっ」 ひゅっと、___が息を飲んだのが蕩けた意識のなかでわかった。ピタリと止まったピストンに、疑問を感じる理性ももうなくて、物足りなさに腰を揺らす。 「___、もっと、いっぱい、ついて、おしり、おしり、いっぱいたたいてっ、おれんこと、ん、ぐちゃぐちゃに、して、やあ」 どくり、とおれの中で___のが大きくなった。思わず笑う、ああ、おれ、わるい大人やなあ。がしりと左手で腰を掴まれ、右手がいなくなった。ゆっくり引き抜かれるそれが、止まって、ああ、もうなんもかんがえられへん。 to list |