すうぃーとすうぃーと | ナノ
お砂糖いちご


「バーン!」


あーあやっちゃった。
変わり者の彼の行動は
恋人である私にも予測不能である。


「ふ…ふざけているのか!」


「私がキラなら殺されていますよ、夜神総一郎さん。
キラが殺人に必要なのは顔と名前、
そんな事はもうわかってるはず…
不用意に名前は出さないでください。
命は大切にしましょー。」


そんなことはおかまいなしに
飄々とそう言い放ち
首の後ろを掻きながら部屋に向かう彼。

あぁ、私も自分の役目を果たさなきゃ。


「す、すみません皆さん、
Lは変わり者でして…
あ、私はLの給仕係のまゆです。
よろしくお願いします!」


ケータイや他の通信機器は一旦回収して
ではどうぞ、とLの入っていった部屋の扉を開けた時
1番若い刑事さんが口を開いた。


「メイドさんかあー
こんな可愛いメイドさん雇ってるなんて、
さすがLだなあー!」


すると扉の向こうのLがギロリと睨むのが見えた!
うわ珍しっ、これが彼の嫉妬か!
ご機嫌斜めな時の顔だ、
こんなんで嫉妬するなんて本当子供みたい。
珍しいなー嬉しいなー
そっかこういうのって第三者がいなきゃ出来ないことだもんねー。
ふざけた発言をするなと夜神総一郎さんに怒られている先程の若い刑事さん(松田さんというらしい)を横目に見ながら妙に納得した。


「…これから私を呼ぶときはLではなく
竜崎と呼んでください。用心のためです。
さあ、適当に掛けてください。」


松田さんに恨めしそうな目線を送りながら
Lはいつもの座り方で端の椅子に収まった。
皆さんも皆さんでそんなLを見ながら
本当にコイツは信用出来るのかと言わんばかりの
怪しいものを見るような目線を送る。
あ、この座り方もLのただの癖なので気にしないでください〜と、
フォローをいれて皆さんにも座ってもらうよう促す。



「では、キラ事件に対する
私の考えをお話します…」


大量の砂糖を投入した紅茶を混ぜながら
竜崎はゆっくりと口を開いた。

 















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