生徒会は仲良し

「からはしぃ、俺もう駄目、パソコンずっと見てたから目がしぱしぱする。肩凝った。眠い」
「五十嵐、もうちょっとだから頑張れ。こっちの発注書書いたら手伝うから」
「やだ、むり。もうムラムライライラするー! 学園長もPTA会長も、挨拶の原稿提出すんの遅すぎだろ! 年末祭のパンフレットに載せるって一ヶ月前から言ってンのに! 俺に書かせる気か!」
「こういうときに書記が居ると良いんだけどね」
「ほんとほんと。立候補者も推薦もなしとか、あり得ないッしょ。俺の仕事増えすぎ」
「だから手伝ってるだろ。で、僕はどうすればいい?」
「ちょこーっとギュッとさせてくんない? もうストレス爆発しそう」
「また?」
「駄目?」
「もう、手短にね。僕も仕事があるから、後ろからね」
「ひゃっほーい! 失礼しマース」
「ん」
「あー、唐橋はやっぱ抱き心地いい。超癒される。俺のオアシス。鷹匠じゃ癒されない。現生徒会には花が足りないわー」
「ちょっと、首筋に鼻が当たってくすぐったい」
「ちゅーしていい?」
「ふふ、それはだめ」
「ちぇー」
「てめぇら、いちゃついてねぇでさっさとしろ。しかも五十嵐、俺じゃ癒されねぇってどういうことだ」
「なに鷹匠、仲間はずれにされて寂しかったわけ?」
「ちげぇよ!」
「じゃあ鷹匠にはハグではなくベーゼをあげよう」
「ベーゼってキスだろが! ますますいらねぇ!」
「照れない照れない、はい、ちゅーぅ」
「あはは、なんだかんだ五十嵐と鷹匠は仲いいね」
「唐橋、笑ってないでこの変態を何とかしろ!」

「……なぁ倉持、生徒会室っていっつもこんな感じなのか?」
「そうだけど、なんで今更そんなこと聞くわけ? ていうか、なんでお前たち二人がここにいるのさ」
「俺たちも手伝いで呼ばれたんだよ、ほら、お前もパニクってないで手を動かせ、手を」
「え、男同士でイチャイチャちゅっちゅって常識なの? 疑問を持つ俺がおかしいのか? あれ?」
「あー、こうやってお前もこの学園に染まっていくんだな……」

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