脇役君と不良様

「で、俺が生徒会で苦戦してる間に、なんでお前と鬼沢先輩が付き合うことになってんだ」
「こっちが聞きたい」
「むりやりか」
「流されたと言うのが正しいのかもしれない」
「いくら流されやすいお前でも、男と付き合うことには普通ならないだろ」
「そりゃ小学校からここにいるし、多少一般人とは感覚違うからなぁ」
「俺も3年後には感覚麻痺してるのかな……」
「さっさと彼女に振られて会長に掘られてしまえ。リア充」
「リア充リア充って言うけどな、この学校入学してから優子ちゃんと全然会ってないんだぞ。現実になりそうでこえーよ」
「高校入学を期に別れるって、よくある話だよな」
「おいやめろ縁起でもない。お前なんて早く鬼沢先輩に食われちまえ」

「もう食ったぞ」

「鬼沢先輩……何で1年の教室に」
「昼飯一緒に食うぞ。来い」
「へー愛されてんじゃん、お前。つかもう食われちゃったのか……へー」
「先輩、それ以上言ったらもう猫触らせませんよ」
「わるい、あやまる、許してくれ」
「お、お前、鬼沢先輩を尻に敷いてんのか……」
「あ?騎上位はまだやったこと無いぞ」
「……先輩! そういう意味じゃない!」

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