お祭り

兄さんに並盛り祭りに行くと言ったらついていくと言い出した

多分復活のほうのキャラに関わることになるだろうから連れていけない
男装することを条件で家にいさせる約束をした


並盛神社入口前で待ち合わせをした
瀬木一人で待つことになったら危ないので時間より早めに…


来たのが行けなかったんだね


「ねぇ君一人?お姉さんと一緒にまわらない?」
「かわいいー髪の毛長いねー?」

…逆ナンかよ…そんなに女に見えないかな…
まあ確かに脂肪ないよ…でもさ…グスン

「なんかしゃべってよー」
「あ、しゃべれないとか?」

あーうぜー
無視されてるって気づけw


「彼方ー!」

お、瀬木来たな
…浴衣!めっちゃかわいい!

「瀬木…やっと来たね …浴衣、すっごい似合ってる」

逆ナンお姉さんに見せつけるように肩に手を回して耳元で囁いてみる
お姉さんたちは彼女持ちかーなんて言いながら去っていった
…瀬木顔真っ赤じゃん

「瀬木?」
「あ、え、っと、彼方かっこいい…服似合ってる」
「…ありがとう こっちのほうがなにかと便利でね」

偽戸籍のほうも男だしね

「じゃあ回ろっか!」
「そうだね…」



こうしてキャラに出会うこともなく
その日はお祭りを楽しんだのであった





ってなったら苦労はしないよね
男装してきてよかった…兄さんグッジョブ!


「ちゃおっす」
「…あ、リボーン君…」
「この子知ってる子?」
はい、もちろんとぼけますよ
「俺はリボーン お前は"白鳥"彼方だな?」
「え…」
「うん、そうだよ?なんで名前知ってるのかな?」
「なんでだろうな?」
ニヤリ
なんだこいつ…どこまで調べたんだろう
偽戸籍までしか調べられないとは思うんだけど…
なんでこんなに意味深に笑うんだろう…うぜえ

「…ごめんねリボーン君、今彼方と回ってるから!」

瀬木が手を引いてその場を後にした



「目…つけられたかな?」
「…多分…じゃなきゃ名前なんて調べないだろうし…」
「あ、やっぱり調べられてたのか…」

「彼方ちゃーん!」

「…人違イデス…」
「もー彼方ちゃんったら!」
「彼方…?この子ってまさか…」
「…うん…桃井さつき さつきちゃん、こっちは」
「黒川瀬木です!」
「…彼方ちゃんとどんな関係なの?なんかすっごい仲良さそうだけど…?」
さ、さつきちゃん…笑顔がなんか黒いよ…こんなこだったかな…
「彼方とは深い関係ですけど?」
あ、あれ…瀬木…?先もなんか笑顔怖い…
「黒川さん…だっけ?深い関係ってどう言う…」

「おーい!さつきー!勝手にどっか行くなよ」
「あ、青峰くん邪魔しないで」

…ま、まじかー…青峰…

「桃井…勝手にはぐれてそれはないんじゃないか?」
「赤司くん…私と彼方ちゃんの愛に口出ししないで!」

あー赤司様きたーきちゃったよ…
さつきちゃん…愛って何…
てかよく赤司様に喧嘩?売れたな…
すごいわこの子…ほら、あの赤司様ですらポカーンてして…

「彼方…?もしかして古橋彼方さん?」
?!
なんで赤司様が…あ、そうだった
私いろいろあって追われてたんだっけ
「えっと…人違いじゃないですかね?」
「え、彼方ちゃん何いってるの!私が彼方ちゃん見間違うわけないでしょ!」
うっわーすっごい笑顔で言ってくれちゃったよ…
こんな時じゃなかったら嬉しいんだけどな…

「瀬木…」
「…何?」
「…あとは頼んだ!」


ダッシュで帰りました
瀬木置いてきました
ごめんね瀬木…君の犠牲は忘れない…









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