あれから


あれから8年ほど
ベビーシッターのユイさんはもういない

さすがにね
もう8歳ちょっとだし、自分でできることはできる限りやっているのでユイさんのすることがないのだ
まあユイさんのかわりにメイドのバドワさんが入ったのだが
バドワさんと言えばXYのバトルシャトレーにいたバロネス爵位のバドワさんを思い出す
ゲーム中、特別好きだったキャラなので覚えている
カロス地方出身だといっていたので恐らく本人だろう


そうそう
鏡で自分をみたらあらびっくり
赤目だけでなく白髪になっていた
所詮アルビノだ
しかも前世の顔立ちのまま…
両親が美形だったから、自分も…と、淡い期待をしてたのだが
あとこの目はポケモンの状態や個体値を見るのに優れているらしい
見ただけで頭の中にポケモンの健康状態、個体値が数値化される
これはビックリだ
ジャッジさんにあこがれてただけあって、これはうれしい

それと私には逆ハー補正がついているらしい
人間ではなく、ポケモンにだが
人間で私が好きとか言ってくれるのはきっとよほどの物好きか、感受性がポケモンのそれに近いのか、どちらかだけだ(父はたぶん後者なのだろうな…)
人間には結構嫌われることが多い
まあ私の見た目と性格だけなのだが


「エリオ様、紅茶をお入れいたしますがなにか希望はございますか?」

「ああ、バドワさん そうだなあ…フルーツガーデンかハーブがいいなあ」

「承知いたしました ではフルーツガーデンをお入れいたします」

「ああ、頼むよ」


それから5分ほどしてバドワさんが戻ってきた
なんとこの部屋には備え付けのキッチンがあるのだ
キッチンだけでなくトイレ、風呂まである
この部屋だけで生活できるものがすべてそろっている

廊下に出てシオリさん(母)と出く会わさないようにとの父の配慮だろう
娘に甘い父だ

そうそう
この間父がぬいぐるみと間違えてポケモンを買ってきた
お店の人も気がつかなかったそうだ
気がつかなかった父も父だが、お店の人もお店の人だろう
そして買われたことに気がつかず熟睡してたこのポケモンもポケモンだ

部屋にきた父が
「エリオ 買ってきた」
といいながらさしだしてきたのがジュペッタだった
頭の中に個体値が数値化されてあれ?と思った
抱きかかえると少しだけ暖かい
「お父様、この子はポケモンですよね?」
と言ったら
「ああ ジュペッタと言うポケモンを模したヌイグルミだ」
と言ったのだからおどろきだ
父にこの子生きてます、本物だと言ったら少し硬直したあとボールを渡してきた
おいおいちょっとまて、私まだ8歳だよ
ポケモン持つには早くないかと思ったのだが、精神年齢はそこそこあるのでまあいいかと眠ったままのジュペッタにボールをあてる
自分が寝てるときにゲットされてたらいやだろうなーとか思ったがまあいいか


と、言うことで私の手持ちにジュペッタことジュペたんが仲間になりました



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