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天才とバカの境界線 04

ひょんなことから最近であった先輩たち。

男子バレー部の方々で、とっても仲良しなのかよく一緒にいるのを見掛ける。お見掛けするたびに声かけたり、かけてもらったりしているうちにだいぶ仲良くなったと思う!

その中でも一番気の合うのが木兎先輩!木兎さんは全国でもスゴイプレイヤーだとかでよく「俺って最強ー!」って叫んでるとてもノリのいい人。会話のテンポもよく合う!
でも、一番気になるのは、出会い方も中々印象的だった木葉先輩。


木葉先輩は・・・・しいて言うなら普通。木兎先輩と悪ふざけしてることもあるし、赤葦先輩と呆れながら傍観してる時もある。男友達も女友達も多いらしく、色んな人と話してるところを見掛ける。

でも、木葉先輩はみんなと違う。だって、木葉先輩だけは私をずーっと女として見てくれるから。


「女なんだから」


このセリフを木葉先輩から何度言われただろうか。
このセリフを木葉先輩以外から言われたことが何度あるだろうか。

だいたいみんな「まぁ葵だもんね」とか「高宮だからな」って言って気にしないのに。私もそう気にしていなかったので不思議な感じ。私は私なんだ!って思ってたのに、木葉先輩から私も女だ!って言われてる感じがくすぐったい。だからかな?木葉先輩と会うとちょっとテンションが上がる!木葉先輩を見掛けるだけで笑顔になれる!あとパンツ気を付けるようになった!


「って感じなんだけど!木葉先輩すごくない!」
「・・・もうそれって恋じゃん」


授業後、学校にクライミング部なんてものは無いので民間の施設を親友と一緒に利用しているのだが、誰でも使える施設なので待ち時間も多く、会話が弾んだついでに先輩たちの事を話したらそう返された。

ちなみに親友の結衣は趣味程度にクライミングをしているだけで大会とかに出たいとは思わないらしい。楽しいのにな。結衣が本格的にやってくれたら部活として成立するかもだし!

一応、学校側からも支援でてるけどさー。やっぱり近くにあるといいじゃん!学校にあったらなおさらいい!休み時間にもできるし。あれ?部活って何人集まったら成り立つんだろう?

あ、そ・れ・よ・り!


「え?恋って??なんで?」
「え?そこから?やっぱあんたバカ?」
「え?バカかもだけど…木葉先輩にもよく言われるし」


バカかお前はって言われて、そのあと女なんだから気を付けろって続くんだよねー
最近は頭をポンってされないのがちょっと寂しい所だ。一度だけだったな〜またやってくれないかな〜
そう思いだしていたら顔がにやけていたのか、結衣があからさまにため息をつく。


「一度鏡の前で木葉先輩思い浮かべてごらん。恋してますーって顔してるから」
「そうなの!?うん!帰ったら見てみる!結衣すごいね!物知り!ありがとー!」


そういって結衣に抱き付こうとしたらさらりとかわされ、結衣が座っていた床へとダイブする。残念。でもふわふわの足場で良かったよー!


「結衣!結衣!ここで寝っ転がるの気持ちいよ!」
「いや、邪魔だから起きようね」


あ、そうだね。今日人多いしね。離れがたいふにふに感触からゆっくりと起き上がり、また結衣の隣へと腰を下ろそうとした時


「あっ!あの!高宮葵さんですよね?!ユースの!あの私憧れてて!!」
「ほぇ?私ってば有名??ありがとーございます!なんか照れる〜」
「握手して下さい!!あと、あの面ってどうやって上るんですか??」


そういって彼女が指さしたのは、ココの施設では上級設定の面。今まで彼女がやっていたらしく今は空いている。
しかも彼女が私に声を掛けてきたことでなんだか注目を集めているようで他の人が上る気配はない。結衣に目をやるとがんばれ〜と手を振ってくれた。(決してあしらわれてるとは思わない!)


「ココ使っていいですかー?じゃあ解説しながらやってみますね!」


そういってスタート位置に付いた時には何故だか全員から注目を浴びてしまった。
中には顔見知りの常連さんも何人かいて「よ!葵ちゃん!」「見せたれ〜」なんて煽ってる。さっきの彼女も何故だか周りに「すごい人なんだよ!」とか話してるし‥

やる気出ちゃうよね!
まるで大会の様な注目度に胸が高鳴るこの感じ。

それが少し木葉先輩と会った時と似てると感じたのは、帰ってから結衣に言われた通り鏡を見ながら木葉先輩を思い浮かべた時だった。


「やばい!!私の顔すごい!だらしない!!笑える!!」


垂れ下がった眉と目と、緩みっぱなしの口角とほんのり染まる頬。これが恋してますーって顔なのか!こんな顔を頻繁にさらしていたと思うとさらに笑える!!これでもし、木葉先輩と付き合えたら…

そんな想像をしてしまい、なんだか気恥ずかしくて思わず笑いながら洗面台を叩いて親に心配された。とりあえず悶えてるだけと答えておいたけど。

木葉先輩ともっと仲良くなりたいな

その為にはどうしたらよいのか
そう考えるのはクライミングの次の手をどうしたらよいか考える様でワクワクする

明日は会えるかな??今日注目されたことでも報告しようかな?木葉先輩たちの部活の事ももっと聞いてみようかな?

元々楽しかった学校が、なんだかもっと楽しみになる。明日が待ち遠しくなる。

そっか、恋って楽しいんだ!

教えてくれた結衣にお礼しなくちゃとルンルン気分で足を使わず部屋まで戻ろうとしたらお姉ちゃんに怒られた。「家の中でくらい人間でいて」と。最初から人間なのにね、変なお姉ちゃん。

そういえば家族からも女扱いされていなかったなと思い返し、やっぱり最後は木葉先輩を思い出して悶えた。

早く木葉先輩に会いたいなー


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やっと恋愛ネタが入って来た。よかった。
さて、次は木葉の恋心も書かなくちゃ…頑張ります。


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