ロリになり猫耳としっぽが生えまして 2 |
「え、お姉様?」 「姉御!?」 人々が振り返る。二度見する。なぜなら、撫子が小さくなって猫耳+シッポがついているのだから。 勿論原因は滝様。改良型を飲まされた。改良型と言われても心当たりが無かったが。 「皆よく分かるにゃぁ、小っちゃくにゃってるのににゃぁ…。」 「だってお姉様ですもん!どんなに御姿が変わっても分かります!あ、写真撮ってもいいですか!?」 「モチ!さぁ撮るがいい子猫ちゃんS!」 「「「お姉様可愛いぃいいい!!」」」 「「姉御ぉおお、いや、お嬢!!」」 「苦しゅうないにゃ!」 「「「「「キャァアアア!!」」」」」 阿鼻叫喚(いい意味で)。 「アーン?お前ら何騒いでやがる。」 跡部を先頭にテニス部レギュラー達が移動中。そして、撫子を中心に円となっている集団を発見したようだ。 「ん?にゃんで皆そんなお揃いにゃの!?にゃんか集合かけられてた!?」 「ロリ撫子が居る!しかも猫耳付きやと!?」 忍足が撫子の異変に対して一番に反応し、ロリ撫子に対して腰を軽く落としてバチコイ的なポーズをとった。 「止めろ忍足!来るな忍足!テメェににゃんか見せる俺様ねぇ!」 「そんな固いこと言わんと、それより撫子。俺が言う言葉を続けて行ってくれへん?」 「ん?」 「斜め七十七度の並びで泣く泣くいななくナナハン七台難なく並べて長眺め、や。」 「おふぅ、来た。では、ゴホン…にゃにゃめにゃにゃじゅうにゃにゃどのにゃらびでにゃくにゃくいにゃにゃくにゃにゃはんにゃにゃだいにゃんにゃくにゃらべてにゃがにゃがめ。」 「最ッ高や!!ロリロリロリロリロリロ―――。」 「ダメだこいつ…はやく何とかしにゃいとッ!」 「ロリ声あざーっす!」 「ダメにゃ!遅すぎたんにゃ!」 「ほれ撫子!来ぃ!こっち来ぃ!」 両手を広げ、腰を落として構えて待っている。とても犯罪臭い。 が、ここで悪ノリする撫子。ポテポテ歩いて忍足に近づく、チリンと尻尾についてる鈴を鳴らしながら、そして忍足の腕の中へ。 「にゃぁーん?」 頑張って甘ったるい声をだす。 「くぁwせdrftgyふじこlpブハァアア!!」 そのまま忍足は鼻血が弧を描くように吹き出し仰向けに倒れ込んだ。 「我が…生涯に、いっぺんの……悔い…な、し……ッ。」 「お前はもう、死んでいる……にゃん。」 くそ、さっきから語尾ににゃんがついてると思ったらデフォか!やっぱりか!このセリフだけはカッコよく決めたかった! ……しかし、忍足も黙っていれば、黙っていればイケメン。クッソ睫毛長。あと、鼻血が無かったら、本当にイケメンだ。…写メとって鼻血を加工して失くして子猫ちゃんたちに配ろうかな。 そんな楽しいことを考えながらチリン、チリンと尻尾を揺らす。 ズザザザザァアア!! 「ん?」 素晴らしく後ずさる音を聞いた。音源を探してみれば、テニス部メンツから数名…具体的に言うのなら日吉と鳳と宍戸と岳人が逃げていった。 「何故逃げたんにゃあ!?」 「……俺は生徒会の仕事があるんでな。」 跡部も何となく逃げ出そうとした。が、撫子に捕まった。 「おいおい、それはひどいんじゃにゃいか?私だけ、はねって…跡部にも精神的攻撃をしてもいいんだぜ?…にゃ。」 「ハッ、俺様にその姿で精神攻撃?笑わせる!やれるもんならやってもろ!!俺様に攻撃を食らわしたら話してやる!」 「言ったぜ?やってやんにょ!………会長しゃん!わたし、跡部がッ…跡部にッ…!ふにゃぁあ!」 嘘泣きなう。跡部には全く効かない。だが、周りの人は違った。 きゅんッ……! 「「「跡部様酷い!」」」 「何故だ!」 跡部に視線が集まる。いつもの様な憧れの視線ではなく今回は俗物を見ているような目。 居た堪れない。 「………ッ、俺様の負けでいい!椿崎やめさせろ!」 跡部が負けて、撫子はテンションhigh。撫子は速攻で指示を出して止めさせた。そして語りだす跡部。あの撫子、が熱を出した時の話を…。 「あぁ…にゃーるほど、さていたずらに行きますかにゃ?」 やっぱりか、 「……。」 思わず無言になる跡部。 「大丈夫、跡部はもういじめたから悪戯はしにゃいであげるにゃ!」 軽く準備運動をしてその場を駆け出した撫子。 半猫化、身体能力はヤバい。速攻で見つかった一人目。 犠牲者一人目、鳳 「椿崎先輩来ないで下さぃいいい!!!」 「来にゃいでって言われて来にゃいやつにゃんて居ないにゃぁあ!!!」 「やだやだ、すすろすぁあああああん!!」 犠牲者二人目、宍戸 「チョウタロォオオオ!!!!」 「発見宍戸!君は最後にしたかったが、ここで見かけてしまったからターゲッツロックオンにゃ!!」 「ぢょうだろううううううううううう!!」 「お前にょ鳴き声かそれは………にゃ、」 犠牲者三人目 「日吉にゃぁあ!!」 「チッ、見つかった!なんですかその格好俺をバカにしてるんですか?ホント止めてくださいよ。」 「辛辣にゃ言葉をありがとう。私罵声好物だからにゃ?つかホラホラ日吉って趣味が猫駆除にゃんでしょ?私に構えにょー!!」 「ねーこくじょうだぜぇえええ!!!」 犠牲者最終、岳人 「最後の一人めーっけ!!流石アクロバット!だがしかし今の私は負けんにゃぁあ!!」 「ぅわ!?」 岳人の上に着地をした撫子。所謂押し倒した形、 「んー、新感覚な感じにゃー。今私って岳人の身長より低いんだよねー。新目線新目線。」 「ホントにそうだよなぁあ!よし、そのままどけてくれ、俺は逃げる。」 「ねぇ、知ってるぅ?私って逃げられたら追いかけたくなってさらに後悔させてやりたくなるからにゃぁ…?」 ニヤァと笑う。まさに化け猫。 「くっそおおお!あんとき誰があれやった!?……あ、立海の滝属性の人だ。」 「…にゃぁ、岳人?」 「あ?」 「そんなに私のこと嫌いかにゃ?」 耳を垂れさせて聞いてくる。この時の撫子の顔は邪気を全く孕んでいない物だったため、凄く…ロリです。 「!?……そうじゃねーけど…。」 「だったらさ、遊ばせて?」 「う……。」 自分より小さな女子は貴重だぞ、しかもロリ。ぶっちゃけ可愛くね?黙っていれば、可愛くね?いや、落ち着け俺、撫子だぞ?あの撫子だぞ?いやでも…。 ッボフン―― 「あ、」 「へ?」 岳人が悶々と本能と戦っていると、音と煙を出して撫子は普通の姿に戻った。 「あー…戻っちゃった。また今度遊ばしてね!具体的には私がロリ化した時に一緒にロリータコスに付き合ってほしい!」 「あ…あぁ……。」 「マジで!?いいの!?うわー!言ってみるもんだね!」 そして自分のクラスの戻る撫子。 それを見送る岳人。 落ち着け、俺…あんな俺よりでかい撫子に惚れかけてんだ!?落ち着け俺!あのちっこい撫子だから惚れかけたんだ!そうだ!いつもの撫子を思い出すんだ!…………あ、萎えた。よし! ――――――――――― 200000hit企画第20弾 蘭様リクエスト「ギャグで、『熱が出て猫耳が生えまして』の続編で氷帝メンバーにいたずら」でした。 最後なんで岳人オチっぽくなったんでしょうね!なんででしょうね!でもフラグはへし折ります。だって主はフラグクラッシャーですからね! |
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