青春Wonder | ナノ


皆がショタになりまして


立海との練習試合。
撫子はいつもの様にパシられていた。マネージャーって本当にていのいいパシリだよね。良く言ってサポートキャラ的な感じ。けれども見返りは無い。と言う愚痴は置いておいて、撫子もせっせと働いて、いつの間にかお昼。お昼になってコートの方に戻ってみるとそこにはメンバーは居なかった。そう、撫子をおいて先にお昼を食べに部室に戻っていたのである。

「ヒドイヨー!皆私が一人仕事している中先にお弁当食ってるなん……て…。」

「やぁ、撫子おそかったじゃないか。」

「……え?」

目の前には幼稚園ぐらいのメンバーが揃っていた。むしろ普通のメンバーはどこに行った。

「え…え?ここ託児所?」

そう言って現実を見ないようにと目を部屋の隅へと移す。

「ちがうって、ぼくだよ。たきだよ。」

「…滝……?」

「そうそう、りっかいのやなぎくんがもってきたドリンクをまわしのみをしてたらさこんなになっちゃった。」

「え?回し飲み?それ動画無いの?間接チッス大会をしている現場を撮影していたビデオカメラは無いの!?」

「…ぼくのしんぱいしてくれないの?さっきからぼくのほうをみてないけど。」

「や、…私は…そのショタ萌えでして…そんな可愛い姿をしていたら。こう…飛びついてしまうと言いますか…犯罪には手を出したくないな…と。」

「へー、撫子にもそんなじょうしきあったんだね。」

「あるよ!私だってな、一般常識は持ってるよ!忍足と一緒にしないで!…………あれ?」

忍足の反応がない。いつもならなんでやねんと気持ちのいいくらいのツッコミをしてくれるはずなのに。

「……おねーちゃん、だれや?」

こいつは絶対忍足なのに、もっさい髪形に少し青っぽい。まだ伊達メガネに目覚めていないマジ天使な期間真っ只中であろう忍足なのに、ツッコミがそのショタから出てくることはなかった。そればかりか、誰だ?と聞いてきた。

「…え?なんで?記憶無い系?」

「うーん、どうやらぼくとゆきむらくんいがい、なかまでおさなくなっちゃったようなんだ、ね?」

「そうなんだ、やっぱりおれたちはさいきょうだね。」

奥から外見マジ妖精な幸村がそこに居た。

「やーん、邪気のない外見から言葉にだけどす黒くオーラがかかってるー。ギャップ、萌え!!」

「うん、それでね撫子はおもうぞんぶん、ちいさいこどもをたんのうすればいいとおもうよ?」

「いいの!?」

「だれもみてないし、ほらこいつらのめんどうみてよ。」

「そういう理由なら、やる!」

そう言う名目ならやってやろうじゃないか!これは犯罪じゃねーし?むしろ褒められるべき行為だよね!

「…侑士君、おいでー。」

とりあえず、呼んでみた。そうすれば少し躊躇いながらも撫子に寄ってきた。

「〜〜かわぁいい!なんで中三忍足はあんなのなの!?」

――フフッ。

「ん?滝さっき笑った?」

「へ?何のこと?」

「ま、いいか。……皆おいでー?」

忍足以外も呼んでみる。すればみんな素直に寄ってきた。

「ショタ…hshshshshshshshshshshshs―――。」

ショタが一人二人三人――いっぱい!撫子理想のハーレムの完成である。

「…ん?ひよs…若君顔赤いね。ドリンクの副作用?」

熱を測ろうと額に手を当てようとした。…が、邪念が脳内を支配した。

「……おでこくっつけて熱測ってもいいかな…?いやいや、さすがに…でも、幼稚園生でしょ?やってもバチは当たらないし…一回やってみたかったし…、うん。やっても減らない。チッスじゃないし。」

撫子は自己完結して日吉の額に自分の額をくっつけた。

「ッ!?…きゅう……。」

上記の言葉を最後に日吉は気絶した。

「日吉ぃいいい!?滝ッこれどうするべき!?病院?病院に行った方が良い!?」

「べつにいかなくてもいいとおもうよ?撫子からはなれればそれでだいじょうぶだよ。」

「そ、そう?滝が言うなら大丈夫だ。」

そして一時のハーレムなう。跡部はまだ生意気じゃねーし、岳人とジローはもう言うこと無しの私のドストライクだし、宍戸の小さいポニテマジ萌え、鳳ってこのころから宍戸ラブ?樺地君は…え?なんていうつぶらな瞳。これは可愛い!!仁王…この時代に出会っていたら私は君にときめいてたよ。柳生君この頃から紳士っぽいな、ジャッカル君…髪の毛あるから一瞬わからなかったよ…ゴメン、ブン太君めっちゃフニフニしてる。赤也君…マジネコ目!!可愛いいい!!

「……ん?真田君?真田君は?」

撫子の周りに真田の姿が無い。辺りを見回すと隅に小っちゃく自分の気配を最強まで消している真田の姿があった。どんなに隠れても撫子のショタコンレーダーには発見される。

「む…。」

「さーなだくーん、こっちおいで?」

声をかけてみる。真田はその声に驚き、撫子の方を向いた。

「おーいーでー?」

さらに声をかける。笑顔満点で、
少し躊躇いながら真田は撫子の方へと歩いてきた。そして撫子の目の前に…。

「…どうしてあそこまで老けちゃったの?いや、劇的変化過ぎるだろ。マジで、可愛い、本当に幼い可愛いショタ!正真正銘の正太郎コンプレックス!真田君マジ天使!大天使!」

撫子は真田のギャップにテンションが振り切れ抱き着いた。

「な、なななッたるんどる!!ふじょしがかるがるしくだんじにだきくでない!」

「…え?」

「あーぁ、バレちゃった。」

真田がショタにあるまじき少し難しい単語を発した。撫子はその言葉を聞いて一瞬動きが止まり、そして滝と幸村はバレちゃったと肩を竦めた。

「え?」

「じつはね。みんな、なかみまでこどもかしてないんだ。」

「う、嘘だっ!」

「ほんとほんと、いやー…みんなおつかれ、みんなむりいってごめんね?」

「あーん?そうおもいがあるならじゃあくなオーラだしてんじゃねーよ。」

「え…?え?」

「撫子にはいつもおせわになってるからね。ちょうどいいからってえんぎしてもらったんだ。」

「滝っ私のことをそんなに考えてくれてッ!」

「でねー、撫子はとうぶんぼくたちのげぼくね?」

「は?」

「めしつかい、みたいな?いやー、ゆだんしてるにんげんっておもしろいよね。どうどうとカメラかまえててもばれないんだもん。ほんときれいにとれてるね。撫子がはんざいまがいなことをしてるシーン。ね、こればらまかれたくなかったらさ…やってくれるよね?」

外見幼児。中身黒い…を通り越して漆黒。逆らえるわけないじゃない!!しかもそのバラまかれたらっ……。来いよ、アグ○ス。お前にだけは負けんぞぉおお。でも滝達には率先して負けてやるわぁあ!!

「はい!是非やらせていただきますぅうう!!」




――――――――――――
200000hit企画第19弾
渚様リクエスト「柳が持ってきた乾汁によってレギュラー陣が幼児化。精神はそのままでも幼児でも」でした。

gdgd乙です!!どうも、精神そのままで主に抱き着かれて「シメシメ」って思っている輩が氷帝にも立海にも居ないと…。ですのでグルで主を騙して演技してました。
そして想像以上にひらがな読みにくい。言い訳ですね、すみません!!

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