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幼馴染み組の暴走。 その中で、一番にボケに走ると思われたジローが正論をはいた。 「ジロちゃん正しい。」 「えへー。」 「まぁ、そう言うこった。安心しろ。お前達に直接的な被害はないと思うぜ?」 「俺の被害は間接的なんか。」 「眼鏡うぜぇ。しつけぇ。ちったぁ耐えやがれ。」 ネチネチネチネチとしつこい。 「暴言吐かれとらんひぃさんだからそんな事が言えるんや!」 「はぁ?歌舞伎界に生きてていびりもイジメもバッシングもアンチも何もなく生きてきたと思ってんのか?ざけんなよ。俺がここまでの地位を最年少ながら勝ち取るまで血反吐吐いてきたんだ。初めから平気な奴なんて居るもんか。甘い蜜だけを吸える世界じゃないんだよ。」 「……すまん。」 「お前はまだ恵まれてるよ。笑われるが仲間が居るんだからな。俺なんて周りはみんな敵だった。親父も頭首様としての面子が有るから俺には加担しねぇ。あー…あの時は生き地獄だったな。あの時何度死んでしまおうかと思ったか…そして何度お萩に妨害されたか…。」 「…せやな。人間揉まれんと成長せんし、俺耐えてみせるわ!」 なんて感動できるシーンなのだろう。 「けど、俺らを巻き込んでもいい理由は無いけどねー。」 「グッ…ジロちゃんが正論しか言わねぇ!何この子ただの癒し系じゃないのか!?」 色々台無しである。 「でも俺としても楽しいから良いけどねー?最近テニス強いのがマンネリ化してきたC。面白いこと無かったC。」 「…ジロちゃん実は属性黒い?」 「さぁ、どーでしょー。」 「ジロちゃんに弄ばれるなんてッ予想外デス。」 |
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