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日にちが過ぎて球技大会開幕。 撫子のクラスは陣地に入り円陣を組む。団長を務めますは撫子。 ちなみに撫子は浮いている。何故なら撫子以外の生徒は半袖半ズボンの体操服だけど撫子は長袖で長ズボンの恰好だったから。 「良いですかー、特に男子!」 「「………オー。」」 「どんなに私が気にくわなくても今は一丸となって優勝。新参の私が指揮を執ってることは気にくわないことだろう。文句は後から聞く。初めてのクラスが一丸となってする行事だ他のクラスをフルボッコにしていきましょう。」 「「オー!」」 「じゃぁ子猫ちゃん達も準備は良いかな?」 「「はいっ!!」」 「よろしい。…3Hファイ!!」 「「「「オー!!!!」」」 始まりました球技大会。クラスが多いのでA〜Dブロックに分かれてそれぞれのブロックで一位が決まる仕組みとなっている。 撫子のAブロックには跡部のクラスが居るだけのようだ。他のレギュラーメンバーは他のブロックに行ってしまっているらしい。 しかし跡部のクラスとも反対に居る。トーナメント式のため決勝まで進まなければ当たらない。 最高の暴れ舞台だ。 高飛車な男を決勝と言う皆が注目する舞台で叩き落すことが出来るのだから。 勝つ前提であることは、撫子の残念な脳が行える技である。 試合開始。 撫子は着々と男子を当てていく。間違っても女子は当てない。当てれるわけがない。 そして勝ち続けてついに準決勝。 撫子は第一回戦から違和感に感じていることを忍足に質問する。 「………ねぇ、氷帝ルールで基本男子は女子を当てちゃだめなんだよね。」 「せや。」 「私の気のせいじゃなかじゃたら私さっきから的になってる気がするのだが…。」 「そらそやろー、撫子に直接アクションをかけれんヤツがここぞとばかりに攻撃してきよるもん。」 「ッチ!女々しい男子共だな畜生。啖呵きったろか。」 「やめぇ、球技大会が終わったら男子共も撫子にひれ伏すことになるで。」 「は?何で?」 「俺に考えがあるんや。 せや撫子はケガさしたヤツへの復讐出来たんか?」 「いんや、出来てない。多分跡部のクラスに居るんだろうねっと。」 忍足とずっと喋っていたが今は試合中。 撫子めがけてボールが飛んできた。いや、さっきから飛んできていたのだが持ち前の身体能力の高さで避けていた。今回避けることが出来なかったためとっさにとったのだ。 「ってぇ…やっぱ男子のボールは重ぇ、なっ!」 撫子はボールをそのまま相手男子に投げつける。最も避けづらい、最もボールがとりにくい大腿部あたりを狙って。確実に当てていく。 柳風に言うなら「男子にボールが当たる確率100%。」 この作業を今日は何回やったのだろう。撫子を始め嫌っていた同じクラスの男子は「あいつすげぇよな。」と言う目で見始めていた。 ゲームは進み撫子のクラスは決勝に進出だ。 「っしゃぁ!」 「撫子凄いやん!大活躍やんか!」 「「「きゃー!!お姉様素敵ですわぁ!!」」」 「ありがとう!!子猫ちゃん!と忍足。」 いつまで経っても忍足の扱いが酷い。 もうテンプレですね。 |
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