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「おい、椿崎。何しけた顔しとんじゃ。」 仁王は練習試合が一段落したらしく撫子の近くへと歩いてきた。 「んあ?仁王…。」 こいつを恨むのはお門違いだ。でも、でも…意地悪はしたいですよねー? 撫子は立ち上がりゆっくりと近付いていく。 「ねぇ、仁王?私がテニス続けてたらみんなと良い勝負できてたと思わん?勝つまではいんくても、僅差ぐらいには。ねぇどう思う?」 仁王が一歩また一歩と後退。 はやり後ろめたい感情があったのか。表情を強張らせる。 「…っ。」 「あぁ、ごめんね?仁王を恨んでなんて無いけん。ただねぇ……やっぱり…どこで私の人生狂ったんじゃろ。心当たり、有る?」 ある?と仁王の顔をのぞき込む。 「ごめ、ごっ…。」 怯えた顔、ヤベェ…やっぱ仁王は受け属性持ってるわ。もっと怯えた顔してもいいのよ。 ……っ!?柳生君もしかしてこの顔日常的に見てたりする?え、ちょっ羨ましいんですけど!氷帝にこんな属性居ないかな?……宍戸? 「撫子さんストップ。」 突如撫子の視界にノートが入り込む。 誰だ。今一番いいとこ…。 「ってマスター?」 「仁王をイジメるのも程々にしておけ。 しかし、今の設定は良かったぞ。良いキャラをした人物だった。どうだ、一次創作のネタにこのキャラ設定でシリアスを書いてみては?」 「よし、マスターがそう言うなら書かせもらおうホトトギス。」 「それから仁王、試合だ。」 「……プリ…。」 トボトボと歩いていく。 「あ、別に恨んでないから!今はマネージャーになってパシられるのには腹立つけどそれなりに楽しくやってるし!」 「そうかの、ならええわ。」 仁王は気分を持ち直し練習試合へと赴いた。 柳は仁王を呼びに来ただけらしく直ぐにコートへと帰って行った。 時間は刻々と過ぎお昼、練習が終わったようだ。 「見学させてくれてありがとねー。」 幸村部長に挨拶をする。 「いいよ、別に。また暇だったらおいで。 その時は試合をしようね。」 「アハハハハハハ、ハァ…。ではお元気で!」 撫子は颯爽と帰りだした。 帰ったら早速柳生からもらったデータを編集しようと。 「撫子さーん!」 帰ろうとした撫子を呼び止める。 「ん?おぉ、赤也君ではないか。何?」 「あのっすね、これから暇っすか?」 「暇っちゃぁ暇だけど…どしたの?」 「良かった!!これから一緒にゲームの実況しません? 前いつかコラボしましょうって言ってたじゃないっすか。」 「レッドアイさんとコラボ!?マジで!?うわ、光栄過ぎて吐きそう!」 「…止めて下さいっす…とりあえず俺ん家に向かいましょうっす。」 「おk、行きましょ。」 撫子と赤也は赤也の自宅に向かう。 |
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