青春Destroy | ナノ


ゲーセンお上りツアー


「ゲーセンおのぼりコ○ミツアー!」

「撫子さん撫子さん、ポップンしに行きましょポップン。」

財前はポップンをしに行きたいと言う。

「おうおう!しましょうしましょう!」

「えー、俺DDRしに行きてぇんだけど!」

岳人はDDRをしに行きたいと言う。俺の嫁の意見が違う。さて、どうしたものか。

「そんなん順番に回ればええやろ…。」

「俺、ビートマニアやりたいっちゅー話や。」

「…忍足に意見されたのは癪だが、仕方ない…まずポップンやってDDR行きましょ!」

意見を無理やりまとめ、撫子と財前と忍足と岳人と謙也はとりあえずポップンのある所まで移動した。
それから前言通り撫子と財前が二人プレイで対戦中。対戦中なのだが、

「…二人ともタイミングが一緒で得点も一緒とかもう奇跡の領域やろ…。」

「そうなんか?俺、これが普通やと思っとったわ。光の画面いっつもこんな感じやし。」

こんな感じの画面とは常にバーが光り輝いてる感じである。

「いやいやいや、これホンマ異常やから。自分はやったこと無いん?」

「おん。やって俺、ビートマニア派やもん。」

「…そか。」

「ク…光君、お主…神か!?」

「撫子こそノーミスやないですか。」

「お!終わったのか?」

「うん、本来なら一人プレイでスコア対決したかったとこだけど今日は皆で遊ぶのが目的だからねぇ。」

「じゃ、次はDDRな!」

次は岳人の希望通りDDRへ。

「これってさぁ、家でやったら地響きヤバいよねー。」

「っすね。俺はやったこと無いっすけど時々話題にでますわ。」

「ねー。岳人、私もやってもいい?」

「おう、いいぜ。じゃ二人プレイな。」

二人で台の上に立って岳人が曲選択。しかし、岳人…容赦なしで最怖な曲を選んでくださった。

「え、ちょ!岳人酷い!私コレするの数年ぶりなのよ!?」

「んなの知らねぇぜ!もっと飛んでミソ!」

「ド鬼畜ぅううう!!」

DDRは地味に難しい。
久しぶりにするのだったら足が絡まる絡まる…はずだった。しかし撫子は踊ってみたでも舞長から太鼓判を押される実力である。その辺はかなりの勢いで補正される。そして実際DDRをしてみたら…、

「流石撫子さんっすわ!」

「…撫子って時々凄いを通り越して怖いんやけど……。」

「椿崎ってホンマ何者や…?」

岳人に負けず劣らず撫子もプロい。足だけに集中されず、ちゃんと上体も遊ばせている。振り付けは決まっていないのにとても曲とマッチしている。本当に即興か?

「ハァ、ハァ…つ、疲れたぁぁぁ……。」

「クソクソ、なんだよ!ちょっと撫子に恥かかせてやろうと思ったのに!」

「おい、ちょっと待てそれはどういう事だ岳人さんよぉ。」

「さて!次は侑士の従弟が言ってたビートマニアってやつやりに行こうぜ!」

話を大きく逸らした。話の腰を折られ、撫子はキレるタイミングを失ってしまった。そこまでキレていたわけではないからいいけどさ。

「撫子さん、ちょう謙也さんと対戦する権利俺に譲ってください。」

「え?いっつも対戦してる系?」

「はい、今21勝21敗で引き分けなんすわ。」

「へー、光君が音ゲーで負けるなんて…謙也君、スゲェな。」

「…謙也さん、撫子さんに褒められるとか生意気っすわ。今日は俺の完勝っすわ。」

「よっしゃぁ!負けへんでぇ!」

いやいや、先輩後輩でこんなに接待ゲームじゃないなんて素晴らしすぎる。しかも合計42回もプレイはしている訳で、そんなにする時間があると言う…ハッ!?まさかデート!?
おいおいおい、見せつけてくれるじゃないか光君。って怖!人の指じゃねぇ!いや、もう…キモ!!何!?残像すら見えない!画面も光っ放しとか…もう笑うしかねぇな。

「っしゃぁああああ!!撫子さんのご加護ぉおおお!」

撫子が妄想やらなんやらごちゃごちゃ考えていたらどうやら決着がついたようで、結果的にスコアが1.5倍近く光が勝っていた。

「嘘やろぉおお!?え、ちょ、こんな光、自分いつも接戦なんに!なにチート技とか使っとんねん!」

「チート技やこ使っとりません。使っとるのは撫子さんへの愛っすわ!見てくれてましたか!?撫子さん!」

「うんうんうん、見てた見てた。もう君達人間を卒業すればいいと思うよ。」

「「残念やけどそれ自分にも言えるからな。」」

「え、…まぁ、皆目的は済ませたね。帰ろか。」

「ちょい待ち。俺まだやっとらへん。」

忍足が挙手。

「え?忍足はただの見学者でしょ。」

「フッフッフ、実は俺得意のゲームがあんねん。」

「それは?」

「それはこれや!」

これや!と指を指したのはドラムマニアであった。

「えー……嘘だろ。」

「なんで信じてくれへんねん!まぁ、見とき。」

ドヤ顔をかまして忍足は椅子へ着席。そしてレベル選択。その手つきは慣れている。選んだものはレベルMAX。
それだけでも信じられないのにもっと信じられないのは忍足の実力である。本当にうまいのである。

「うわぁ…ホントに得意じゃねーの……。」

プレイが終わって証明されたと言うのに撫子はまだ納得いかないようである。

「なんなんその疑いの目は!?見せてやったやん!」

「えー…だって忍足もっさいし、あんなに腕が素早く動くとか信じらんねぇんだもん…。」

「ちょ!俺、テニス部やから!素早く動けるから!」


「あ、そうだった。」

すっかり忘れていたよ。と言う反応を見せた撫子。

「嘘やろ…撫子。」





―――――――
500000hit企画第44弾
茶カテキン様「ゲーセン行ってきた」的な感じでコ○ミの音ゲーネタ/キャラは氷帝+四天宝寺」でした。

本来なら謙也さんをドラムにしたかったのですが、管理にのイメージでビートマニアの方を得意にさせました。それに…忍足(侑)の方がドラムマニアが得意だったらギャップ過ぎて面白かった。

因みに管理人はDDR家庭用持ってます。捨てては無いけどここ10年近くやってませんねぇ。あれ、部屋の座が抜けそうになるんですよ。
あとビートマニアとドラムマニアはやったことありません。ポップンしかやったことないです。しかし機会があればやってみたいですね。最近のアーケードの音ゲーはすごい種類がりますよね。近所のゲーセンに置いてある音ゲーは全て制覇してきました。いやー、最近のは本当すごいですね。

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