Yes男子力 |
「赤也くぅん、私の事好きでしょ!実はねぇ、私もぉ…赤也の事好きなのぉ!付き合ってあげてもぉ、いいよ!」 切原赤也。ピンチです。 存在からしてぶりっ子の更にミーハーだろうと言う代表格が俺に告白してきた。しかも勘違い乙っす。 「え……マジ勘弁してくんね?どっからそんな勘違い出てくんだよ…。」 「もー!そんなこと言っちゃぁ、怒っちゃうよ!」 あぁ、効果音にプンプンと付いちゃうような可愛い怒り方()してる。キモイっすー。誰かー、たぁすけぇてくぅださぁあい!! 「いやいやいやいやいやいや、俺お前の事好きじゃねーし、付き合うとかねぇよ。」 「なんでそんなこと言うのぉ!?私が付き合ってあげるって言ってるのよぉ!?」 しつこいなぁ、部活にこれ以上遅れたら部長になんてどやされるか…。ここは嘘もホウベンって使うべきっすよね?いいっすよね!だって撫子さんは俺の嫁!…嘘っす調子に乗りました。あ、でもどうせこいつ知らないだろうし…言ってやれ。 「ないないないない、誰も頼んでねぇし。つーか俺彼女居るし、だからアンタとはぜってぇ付き合わねーよ。」 「誰よぉ!」 「撫子さん。俺には勿体ねぇぐらいの素敵な人でさぁ。」 「嘘よ!そんなの!」 「いや、本当だし。」 「だったら証拠見せなさいよ!そうね、その彼女とのデート見学させなさいよぉ!」 「……え!?」 「今週の日曜日!立海駅に10時に待ち合わせなさいよ!分かったぁ!?」 フン、と言いたげに女は俺の前から消えて行った。いや、去って行った。一難去ったってとこか…。 「って、え……ぇ、え?」 ちょ、待…もしかして撫子さんとデートしなくちゃいけないくなっちまった感じっすか!?ぐわぁあ!?マジで?うわー…しかもあの女、時間指定もご都合主義かよ…嫌だねぇ…。…もしこれ行かなかったら俺、撫子さんと付き合ってるって言うの嘘ってばれてあの女と付き合わなきゃいけないフラグ!?……嫌だぁああああ!!撫子さぁあああん!!助けて下さいっすぅううう!! その後俺が速攻で半泣きになりながら赫々云々と撫子に理由を話して撫子さんが半笑いになりながら「おkファーム」と言って承諾してくれた。流石撫子さんだ。 ――――― ――― 赤也が立海駅に着いたのは10時10分でその時には撫子が既に居た。しかし、男が遅刻するのは評価できたものではない。 「撫子さん!お待たせしてすみませんっす!」 「おお!呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん万事屋撫子ちゃんだよー。赤也君の私服が素敵すぎて今から引きこもりたいレベルです。」 「違うッすよ!ねーちゃんが…こーでぃねーとを……。」 「ところで赤也君の言う、ミーハーぶりっ子猫は何処に居るのかね?」 「あー…あ、居ましたっす。右斜め前方の甘ロリ?っぽい服着てツインテールの奴っす。目立つっすねぇ…。」 撫子は赤也に言い表された女子を探し、それから言った。 「…赤也君よ。」 「なんすか?」 「今から男装してあの子とデートしてきちゃダメかね。ぶっちゃけ、外見は可愛くね?甘ロリハァハァ、なんだけど。」 「止めて下さいっす。外見はいいかもしれませんけど、中身は最悪っすよ。」 「…そっか…。って言うか…私デートとか二次創作の分類から離れると分からないのよ。赤也君、プランとかある?」 「俺だってないっすよ!俺の休日はテニスとゲームで終わるっすから!彼女作る暇も何もないっすよ!」 「ですよねー!かく言う私もマネか二次元に関することしてたら休みの日ってあってない物なのよねー!」 「「アハハハハハハ!…ハァ……。」」 「赤也君よ…とりあえず、デパートでショッピングするフリでもする?東京行こうぜ。子猫ちゃんの財布を苦しめてやる。」 「それ必然的に俺の財布も苦しくなるっす。まぁ、俺がお願いしてる立場っすからいいっすけど。」 撫子の提案として大型ショッピングモール行ったらリア充結構居たからよくね?という発想からショッピングするフリを決行。 「さて、子猫ちゃんの視線はひしひしと感じられるからついては来ている、と。」 「人の視線ってこんなに感じるもんなんすねぇ。」 「ね、目力パネェ。あ、そうだ。スポーツ店に行ってみても良いかね?」 「はい!いいっすよ!…でもどうしてっすか?」 赤也の同意も得て撫子はスポーツショップへ。 「いやー、最近私ネタコスしてねいなぁって思いまして、仁王に相談したところ『じゃったらミントンの王子様しようかの?』と提案され、私はホームレスの方をやることになり、衣装は氷帝のに酷似してるからいいとして、バドのラケットないからその下見。で、今ここ。」 スポーツショップのバドミントンラケットのコーナーへと足を運ぶ。そしてラケットを「高ぇ…。」とか呟きながら下見。 「え…そのミントンの王子様ってあれっすよねシルバーソウルのあれっすよね?」 「うん、あれ。」 「あのホームレスって、武蔵っぽい顔の…。」 「うん、それ。」 「なんでっすか!?あれを撫子さんがするんすか!?めっちゃ似合わないっすよ!?」 「ふ…それをどこまでイケメソに出来るかが今回の挑戦さ!」 「カッケェエエエ!」 「ちょ、赤也君見て見て!スゲェ名前のラケットがある!マッスルパワーだってさ、ヤバい筋肉筋肉!アハハハハ!」 「他のがカッコいいっすよ!ナノスピードとかの方がカッコいいっす!」 「でも値段は可愛くないけどな!」 「あ……撫子さん、ちょっとトイレ行ってくるっす。」 「はいよー。」 楽しそうに会話をする撫子と赤也。しかしそれがカップルに見えるのかと言ったらそれは違った。ただの友達に見えてしまうと言う。 そんな疑問を持ったのは甘ロリ娘。甘ロリ娘は赤也をこっそり呼び出して、話をした。 「ねぇ、本当に彼女なのぉ?」 「彼女だよ!だからこうやって…デートを……。」 「何かさぁ、ただの友達って感じするのぉ。手とか繋がないしぃ、ちょっと距離感感じるって言うかぁ。まさか、嘘、とかそんなんじゃないわよねぇ?」 「嘘じゃねーし!ああ分かったよ!手ェ繋げばいんだろうが!」 また喧嘩腰に言い放って赤也は撫子の所へ戻って行った。 「おぉ、お帰り赤也君。そろそろ別の所へ行こうと思ってんだけど…。」 「撫子さん、すんません…嘘疑惑かけられましたあの女に…。」 「あちゃー…まぁ、嘘だからなぁ。なんて言われたの?」 「リア充の癖になんで手を繋がないのかって…。」 「あー…確かに…客観的に言ったら仲のいい男女か親戚って感じのつるみ方だからなぁ…。」 「っすよねー。」 「仕方ない。ほい、手。」 撫子は物凄く手を服で擦ってそれから赤也の目の前に出した。 「え!?」 「繋がなきゃ、赤也君子猫ちゃんと付き合うことになっちゃうんでしょ?マジ勘弁って感じなんでそ?手汗気持ち悪かったらゴメン。」 「撫子さん、男前すぎっすよ…。」 撫子は赤也の手を蛇の様に絡み取りついでに恋人繋ぎをしてやった。普通に手を繋いだだけじゃお姉さんが弟を迷子になら無い様に繋いでると言う感じに見えてしまうから。 「フ…よく言われる。」 その立場は男女逆な感じもするが、はたから見たらちゃんとしたリア充に見えるから無問題。これで赤也と甘ロリ娘とのカップルフラグは壊すことが出来たと思う。 しかし同時刻、テニスラケットを見に来ていた奴らがその光景を見てしまった。 「え…今の撫子と立海の切原やんなぁ?」 「ホントだC…え、撫子って付き合ってんの?」 「嘘だー、ただつるんでるだけじゃね?だって撫子って立海の奴らと仲いいじゃんか。」 「がっくん、…やけどあの二人恋人繋ぎしょーんやけど…。」 「侑士どこ見てんだよ、流石にキメェ。」 「おめー等、椿崎が誰と付き合おうが関係ねぇだろ激ダサ。」 「そうですよ。椿崎さんが幸せそうなら俺達が口出す事じゃないですよ。」 「何でや!もう少し親身に大問題として捉ぇや!」 「忍足さん、逆に聞きますよ。何故そこまで椿崎さんの男女関係に口出しをしようとしているですか。はっきり言って気持ち悪いですよ。」 「やって!切原が可哀想やん!撫子の本性きっと知らんから恋人なんぞにっ!切原逃げや、超逃げやぁあ!!」 「「「そっちかよ。」」」 ――――――― 500000hit企画第41弾 夏目様リクエスト「オカルト系か勘違い系(無理でしたら何でも良いです)の女の子に告白されてデートしてくれ!って言われたけど「俺には青春主という彼女とデートだから」と言って嘘吐いちゃって、本当だという証拠に告白してきた女の子の前でデートしなくてはならなくなったキャラに頼まれて偽彼女としてデートする青春主を見て吃驚する氷帝面子のお話/キャラは財前か切原か丸井か…ユウジ」でした。 相手役は赤也君に白羽の矢が立ちました。財前とユウジは流石に遠すぎると感じ、丸井は主の名前を出すよりも他の名前を出しそうだなぁって感じがしましたので、それに赤也君は一度、マネの嘘をついて主にお世話になってますから、それの流れでも主の名前が出やすかったと思いますw 何故バドミントンラケットを見に言ったことにしたかと言うと、テニスラケットなどだったら他のメンツに直接会ってしまうことになるだろうと思ったからです。 ですのでニアピンのバドにwww しかしこれもオチが無理やりですね…すみません。 因みに作品何のマッスルパワーと言う商品名はガチで存在ます。管理人は使ってました「マッスルパワー50」を。友達とマッスルマッスルとか言ってふざけていたのもいい思い出です。 |
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