人間バトン |
「撫子様ぁ!今日は私達の申し出に付き合ってくださってありがとうございます!」 「いやぁ、こちらこそ萌えをありがとうだよ!SAKURAちゃんマジ天使、こんなにも千鶴が似合う子…見たいこと無いよ!本当に眼福だよ!」 「そんな事、あのっ…その、ありがとうございます!」 そう、今はSAKURAこと桜乃と一緒に薄桜鬼のあわせをしているのである。ちなみに撫子が土方(洋装ver)SAKURAが千鶴(洋装ver)である。 「でもさー、SAKURAちゃんってそれ地毛?」 「いえ、ウィッグです。私の地毛は茶色で長すぎるので…。」 「あぁ、確かに…普通は千鶴こそ地毛で出来るキャラなのにねー。SAKURAちゃんは凄いね!」 「そんなこと…ないです……!」 「そうそう、今日ねー、特別ゲストを呼んでいるのですよ!私の独断と偏見で呼んじゃったんだけど、呼んでいい?今、更衣室で待機してもらってんだけど…。」 「撫子様、なんのキャラなんですか?」 「ん?薫君(洋装ver)だよー。いやー、フリマ見てたらいい衣装があって衝動買いしちゃったんだよ。でも私着れないから着れる友達に着せたのだよ。」 「薫君ですか!?是非!是非呼んでください!良いよね!?SAKURA!」 「う、うん!」 「じゃー、呼びますよー。」 撫子がケータイを取り出して、電話をして呼び出す。直ぐに来るから、と撫子が言うと一分以内に薫が現れた。しかしながらSAKURA達には目もくれず、一直線に撫子に抱き着きに行った。 「ハイ、登場!コスネームはー…サムライ?で、いいか。」 いい?と撫子が薫に聞くと小さく頷いた。 「えっと…サムライ様、SAKURAといいます。よろしくお願いします!」 「………。」 「コラ、リョ…サムライさん。シカトダメ、絶対。」 SAKURAが挨拶をしたと言うのにサムライはシカトをかましたのだ。こんなこと、初対面でやっていいはずがない。撫子は注意を促した。 「…よろしくッス……。」 「ごめんねー。人見知りする子で…。」 「いえ…リアル薫君で…あの、萌えます…。」 「お、おぉお……SAKURAちゃんが初めて萌えって言った気がする!なんだかイケナイ気持ちになる気がするわ…!」 「「「すみません!写真良いですか!?」」」 「あ、私もいいですか!?」 4人が雑談をしていたら、写真を撮ってもいいですか?とテンプレした言葉があちこちからかけられた。 「あぁ、はい。どうぞ。」 ニコリと笑って撫子は意識をカメラに向けて三人でポーズを決めた。決めたのは決めたのだが、若干千鶴よりも薫の方が土方に近い。 そして違う視点から見れば土方がショタコ(ryなんでもないです。 それから十数分して、写真を撮りたいと申し出ている人は居なくなった。 「あのあの!撫子様、サムライさん!お願いがるのです!」 「ん?何かね?」 「千鶴と薫のツーショットが撮りたいのです!」 「おぉ!確かにそれは俺得のツーショットだな!ホラ、リョーサムライさん、ちょっとSAKURAちゃんと絡んでくださいます?」 「……ヤダ。」 プイっと横を向いた。 「いやじゃない!とてつもなく可愛いけど、お願いいたしますわ!」 「………撫子さんがそう願うのなら。ねぇ、SAKURAって言ったっけ?さっさとしようよ。」 「え、あ、はい!」 「あ、ちょっと待った!私、変若水の瓶を作ってきたからどうか使ってくれないかね!?」 小道具として作って来ていたそれを今使わずとして何処で使うべきなのか!沖田ルートの千鶴と薫の再現である。…少々、衣装が違う気もしなくもないが、気にしたら負けだ。 「わぁ!撫子様器用ですね!お言葉に甘えて使わせていただきます!えっと、サムライさん!これをちょっとSAKURAの口にあてがう様にして持って下さいませんか!」 「ふーん、こう?」 「きゃッ!?」 勢いよく瓶をSAKURAの唇に当てたことによって、少々勢いがよすぎて強い衝撃があったようだ。思わず、SAKURAが短い悲鳴を上げた。 「ちょ、リョーマ!そんな乱暴なことしないでよ!?…ゲ、しまった!」 思わずサムライの本名、リョーマと口走ってしまった。 「えッ!?撫子様、今リョーマって!?…リョーマ様!?」 「え、…ぇえ!?じゃ、じゃぁ私、私ッリョーマ君とあんなに近く、近くにっ…フゥ……。」 理解のキャパを超えてしまったのだろう。SAKRUAが力なく気を失ってしまった。 「ぎゃー!SAKURAちゃーん!気を確かに持ってぇ!」 「ふん、まだまだだね。」 「リョーマ、君はKYか!」 ―――――――― 500000hit企画第31弾 サキ様リクエスト「青春デストロイの夢主とSAKURAちゃんもとい桜乃ちゃんが合わせ/コスは薄桜鬼で千鶴→桜乃、土方→夢主/薫→リョーマ」でした。 本編ではまだSAKURAとTOMOが例の青学の子だと主は知らないので、ぼかしてみました。 あと、リョーマとも接触をしていない為、一応、HNを勝手に考えさせていただき、使用いたしました。 しかし、きっと本編ではまた違う出会い方を予定しておりますので、これはこれで別の物と考えて下さったら幸いです。 |
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