青春Destroy | ナノ


選択肢


「マスター、マスター!私の妄想を聞いてくれるかい!?」

「あぁ、聞こう。」

撫子と柳は只今スカイプなう。
スカイプって便利だよね。

「あのねー、またオリジナルのネタなんだけどー。後輩×先輩的な下剋上的な話なんだけどねー?先輩はもうすべてが完璧で頭脳明晰で、身長が高くって、イケメンって言うよりは和風美人的な感じで、後輩はヤンチャっ子で突っかかっていくタイプで、先輩に対しての感情は『潰す』みたいな感じで。馴れ初めは後輩が海賊王に俺はなる的なテンションで先輩に突っかかって、でも先輩は冷たくあしらうんだよね『馬鹿か?』みたいな。でも後輩はプライドを潰されたってことであれだ、先輩には憎しみしか無かったんだけど、学校生活でたまたま先輩を見かけた時にキュンキュンするような表情を友達に向けているところを見ちゃったり、普通に優しい先輩をみちゃったり、ひょんなことから優しくされちゃったり、後輩は先輩の事好きになっちゃって、でいきなりワンコになるわけで、先輩は始め『なにこいつ』みたいな感情を当てるんだけど、ワンコが可愛かったりしてだんだん両思うになっていくと言うネタ!両想いになったあかつきには何か仲を違える事件とかあっても、二人は心のどこかでは信じ合ってる、みたいな?ドヤ!!」

「撫子さん、……一つ言ってもいいか?」

「なにかね?」

「その設定、俺と赤也だろ。」

「………ナンノコトカネ?」

「撫子さんが今画面から目を逸らした確率89%。」

「…ソラシテナンテ、ナイヨ?」

「撫子さん、妄想するのは一向に構わないが、作品にするのは止めてくれと言っただろう。」

「……妄想しちゃうのが私の性だよね。」

「それを言われたら俺だって、聞いてくれるか?」

「なんだい?」

「俺には珍しくノマカプの話だが、破天荒なヒロインをとりあえず虐めるのが楽しいと言う物腰柔らかな男子が主人公で、色々なパターンで虐めて行くんだ。で、ヒロインはその男子に恐怖を抱いていって常に敬語常に低姿勢で接するようになって主人公は苛立ちを募らせて、その苛立ちは余計にイジメのレベルに拍車がかかって――――とこれ以上は止めておこう。」

「おい、ちょっと待て、それはヒロイン私じゃねーだろうな。」

「実際の関係者団体者には一切の関係はありません。無関係です。」

「取って繕ったようなことを言うな。…知ってるか?私と精市君と滝と周助君とはもうあれだぜ?メル友だぜ?立場対等になってんだぜ!?」

「何…だと!?」

「ダウトォオオオオオ!!やっぱり私と魔王三人衆の話じゃねーか!」

「しまった!?」

「ふ、マスター…私を欺こうなんて10分早くてよ!」

「……実際の立場は?」

「地面に頭こすり付けます。」

「…現実は厳しいな。」

「厳しいから妄想の世界に逃げるのだよ。でさ、本当にマスターと赤也君は出来てないの?」

「ただの部活の先輩と後輩だ。」

「でも少しぐらいの希望をは無いのかね!?フラグは無いのかね!?」

「まずそれを本人に聞くことが間違っていると思うのだが?」

「…本人以外に誰に聞けばいいのさ!」

「こういう活動をしていて一番恐ろしいことはそれを関係各社に知られることだぞ。」

「…マスターにバレテも怖くないもん……。」

「では、俺も撫子さん関係の妄想はしてもいいと言う事なのだろうな。」

「妄想にとどめるならな。考察記事をサイトに作らないならな。」

「善処…おい、実は今撫子さんのサイトを見ながらスカイプをしているのだが、ネタに既に、今話したものを形にしたな?」

「な、計算してないぞ!私のサイトを見ながらスカイプしてるとか!」

「別作業で何をしていようが勝手だろう。さて、撫子さんどう対処してほしい?」

「………どのような対処がるのだ?」

「一、先ほど話したネタを消す。二、俺のネタをうpする。三、撫子さんのスカイプIDを精市に流す。」

「おい待て最後のは死刑宣告じゃないか。……クッ…じゃぁ、二でお願いします…。」

「普通、一ではないのか?」

「だって!意外に人気なんだもん!これはもう連載すべきなんだもん!」

「……そうか。」

「そうなんだ!……ん?なんか友達申請が…ねぇ、マスターkaminokoっていうID知ってる?」

「…撫子さん……それは精市のだ。」

「ゲッ!?マスター!?」

「俺のせいではない、断じて!撫子さん、生き残ることを願っているぞ。」


「ちょ、マスタァアアアア!!」




――――――――――
500000hit企画第20弾
Reebok様リクエスト「主と参謀」でした。

微妙に短くて申し訳ないです…。
これ以上長くなってもgdgdになってしまいますし、妄想を語りすぎるものよくないな、と思いまして…。

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