替え歌するだろJK |
氷帝から撫子、忍足、岳人。 立海から柳、ブン太、赤也。 オタクとパンピが入り混じったメンツでのカラオケである。 「今日はパンピもいるが今更私は自重などしない!」 「まー、撫子の…なんだっけ?ボカロ?ってやつはいつも面白いし、歌上手いから気にしねぇよ。」 そう言うとブン太以外のメンツが同意。 「なんだよそれ、ボカロ?」 撫子とは初めてカラオケに来たブン太には少々分からない物らしい。 「あれっすよ。仁王先輩のケータイがミーティング中に鳴ったことあったじゃないっすか。その着信の時にかかった曲っすよ。」 「あぁ、あれな。えー…ペテン師が笑う頃に?だっけ?まさに仁王の為にある感じの曲だよな。」 「でもタイトル詐欺だよ。仁王の中身はヴェノマニア公の狂気だよ。あのヘタレ…。」 「は?ヴェ?」 「まー、まー気にしない気にしない。さっそく歌っていきましょうや。順番は適当で、いいかな?」 「「「いいともー!」」」 そんな感じで始まったカラオケ。順に歌って言って撫子はボカロ、キャラソンを行ったり来たり。 「撫子さんー、なにか人外曲歌ってくださいよー。」 「りょーかい。人外曲……『雛逃げ』?」 ボカロの曲の中で高さと速さを兼ね備えた曲だと思っている。 「「おおおおお……。」」 今回ボカロ初体験の丸井と岳人。こんな曲まであるのか、と感心。 「スゲェぜ!これ歌えんのかよ!」 「ハハーン、散々練習したに決まってんじゃん!歌ってみろって言われたら歌ってしまうのが撫子さんだよ!」 「流石っす!撫子さん!」 「じゃぁ、次俺歌うからシクヨロ!」 と言って曲を入れ始めるブン太。 画面に表示されるのはキラ☆レボの『バラライカ』。 「丸井君どうしてそれを!?」 「ん?弟たちがこのアニメ見ててさ、俺もちょっとだけ見てた。」 「丸井ってこんな曲歌うんだな!だったら俺も!」 そんなことを言いながら岳人も曲を入れる。歌う曲は『残酷な天使のテーゼ』 「あー、それってすげぇよな。なんかいっつもランキングの上の方に居るしな。」 「だよなー、なんかアニメでもスゲェって思うもんな。ついでによ、一緒に『拝啓 十五の君へ』も歌おうぜ!俺ソプラノパート出るからそっち歌う。」 「あぁ、いいぜ!だったら俺はアルトな。」 「俺らも十五歳だもんなぁ。…どうした?さっきから撫子も侑士も……?」 二人以外が曲を歌っているとその他メンツはこそこそと耳打ちしていた。 「あ、だって…丸井君笑顔内で最大の被害者ソングを歌いだすんだもん。」 「俺、最近それ聞いたら将来不安になるんやもん…テーゼ……。」 「は?何言ってんだよ。」 「しょうがない、二人に教えてやるぉ。聞いて下さい。バラライカで『やらないか』。」 「それさっき俺が歌った奴じゃん。ってなんで赤也は耳塞いでんだよ。」 「や、撫子さんが本気でこれを歌うと声マネまでして俺の腹筋が壊れるからっすよ。」 「は?」 そしてイントロが始まる。 やらないか―― 「ハ!?」 やらないか やらららいか やら やらかいかい もう ドキドキ 止められなアーッい♪ もっと ド♂エロチック 恋 ハレルヤ 2人だけで やらないか♂ 「やらないか―――以上!」 歌い終わってチラリとブン太の方を見てみると、放心状態の姿が見えた。 「撫子ー、次『残酷なニートのテーゼ』歌ってや。」 「ま か さ れ た 。」 「ちょ、俺が歌った奴!」 残酷なニートのテーゼ 窓辺からやがて飛び立つ ほとばしる無気力感で両親を裏切るなら このドアを永久に出られぬ 青年よニートであれ! 「これ将来の赤也ではないか?」 「柳先輩酷いっす!俺めちゃめちゃアウトドアっす!」 「マスター違うよ。忍足による忍足のための忍足の歌だよ。」 「撫子もちゃうわ。作詞したん俺ちゃうもん。」 「撫子さんついでにだが国擬人化の十五の君への替え歌を知っているなら歌ってほしいんだが。」 「全力で任せろ!『拝啓全裸の君へ』だな!」 今 酔いそうで 脱ぎそうで 出してしまいそうな俺は 誰の全裸を信じ晒せばいいの? ひとつしかない このナニが 何度もぶらぶらに揺れて 夜毎パブって 今も出している …今も出している 「――thank you!」 「なんすかその曲!初めて聞いブフッ。」 「私はこれを神曲だと信じてる。」 オタメンツで盛り上がる替え歌談義。 「…なぁ丸井?」 「なんだ?」 「今俺、すげぇカルチャーショックうけてんだけど…。」 「安心しろぃ、俺もだ。」 ――――――――― 300000hit企画第10弾 りつ様リクエスト「カラオケ。オタクメンバー+パンピメンバーでオタクメンバーが替え歌を歌いだす」でした。 如何でしょう。なるべくメジャーな替え歌を使ってみたのですが。国擬人化のは知りませんよね。興味があったら検索してみてください多分出てくると思います。 |
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