イベントin大阪 |
「大阪と言ったら俺の庭!大阪初心者の撫子とイベ参加!」 「初心者で悪かったな。今まで大阪に行くための資金が無かったんだよ。」 「忍足、すまんが俺も初心者だ。付け加えてくれるか?」 撫子、忍足、柳が大阪のイベントに上陸。わざわざ大阪まで行かなくても東京にはイベントがあるのだが、忍足が帰省ついでに案内してくれること+交通費を持ってくれる+大型イベントがその日にあると言った理由で来てみた。 「へー、以外やな。柳クンは何回か来たことあるか思うた。」 「それは偏見だな。俺は大阪のテンションについていけないと思ったから今まで自重してきたんだ。」 「あー…確かにマスターは大阪のボケをなんか真に受けそうなイメージが…。」 「……撫子ら大阪に偏見持ちすぎやで、みんながみんなノリツッコミしたりする思うたら間違いやで。」 「え?…………忍足、バァン!!」 「グハァ…撫子、裏切っ…たの、か……ガクッ。」 撫子が拳銃を構えて撃つ振りをした。そして忍足は撃たれる振りをした。それをウワァ…と言う表情で見つめる撫子と柳。 「「…………。」」 「……ハッ!?」 「マスター、これは…。」 「忍足、前言撤回した方が良いのではないか?」 「……そうするわ。」 「フッ、これが大阪人の性か…。ていうか折角イベに居るんだからさっさと参加しようよ。じゃ、私はこっちのサークル回ってくるわ。」 「では俺はこちらを、ジャンルはあれでいいな?」 「おk、マスターもとりあえず私と一緒でいいね?」 「あぁ、では後で合流しよう。」 撫子と柳は初めて来た会場だと言うのに迷うとこなど無く、迅速に行動した。 「え、ちょ自分ら初めて来た会場なんやろ!?」 「「宝の地図さえ入手できれば問題ない。」」 撫子と柳は入場の時に買うことになるプログラムを先ほどの会話中に見まくって配置図を暗記したようだ。ここで発揮される聡明な無駄な知能。 忍足は置いてけぼりを食らった。忍足は大阪は俺の庭と言っていたが、イベント参加は二人よりも浅かったりする。 「大阪のイベは活気がありますな。みんな可愛いすなー。大阪弁女子可愛すなー!」 東京とはまた違った空気のイベントで撫子は楽しさをかみしめていた。しかし、人が多い。 言っては悪いが、…みんなやれ押せや動けや、利己主義上等なう。 「グッ…これが噂の大阪交通事情…みんなでやれば怖くないってやつか!」 撫子はとりあえず安全な場所、人の波が比較的穏やかな場所を求めて移動。あと少しでそこに到着すると言う時に人の足が自分の足にからまり転倒しそうになった。 「ゲッしまった!?」 今、撫子は戦利品多数を持っている。受け身をとることは比較的無理。とったらとったで戦利品に傷がつく。と言うことで戦利品を無傷で助けるために前者を選択。 と言う訳でこんにちは、地面。 「ッ………………ん?」 覚悟していたのに、こんにちはしなかった。何故だ。と言うか、誰かに肩あたりを支えられている気がする。冷静になって状況を確認してみることにした。 「自分大丈夫か?……って撫子さんやん!」 「蔵さんではないか!お久しぶり!」 支えてくれたのは白石だった。 「なな、なんで撫子さんが居るんや?ええ、え?夢か?これは夢なんか!?」 「いやいや、確かにここは夢のようなイベントだが夢ちがう。というより、すまんねこんな重い体重を預けてしまって…。」 撫子は支えられている状態から体勢を立て直し、直立した。 「(チッ…)あぁ、構へんよ。それよりなんで大阪に?」 「忍足に帰省ついでに大阪観光のついでにやってきました大阪のイベントって感じですー。」 「そうなんや。どうや?大阪のイベントは、」 「あー…うん。活気がありすぎて怖いわー…。」 「…やろな。」 「俺の嫁が居ると聞いて!」 そう言いながら登場したのは財前。 「光君!?」 「チッ、来よった。なんや、自分商業スペースに居ったんとちゃうんか?」 「撫子さんお久しぶりですわ。元気っすか?」 「…お、おぉ元気さ…お久しぶり…。」 「部長に連れられておもんない思うとりましたけど、撫子さんと会えるやなんて思ってみませんでした。」 「もっと俺に感謝しい。」 「撫子さん今日これから暇っすか?よかったら俺が大阪案内しますよ?」 「や、あの…蔵さんを少し相手にしてあげた方が……?」 「いいっすわ、その付属品は、撫子さん暇っすか?」 「財前おどれええ加減にしぃや!?」 「きゃー、撫子さん部長が怖いっすわー。助けてください。」 どさくさに紛れて財前は撫子に抱き着く。 「ちょ、おまっ羨ましゲフン、撫子さんが迷惑がっとるやろ!?」 「迷惑でしたか?撫子さん…?」 「いやいやいやいやいや、迷惑違う。光君マジ天使。」 「フッ……だそうですが?部長?」 「チックショー!あ、撫子さん、謙也のいとこ君が待っとるんとちゃうか?もう行かんと!」 「あ?忍足?んな奴どうでもいいぜ!!蔵さんと光君といた方がよっぽど有意義……あー…でもマスター……よし、マスターだけ回収しよう。」 撫子は柳に電話をかけ、柳と合流。 「む、ホワイトストーンさんとぜんさいPさんではないか、まさかここで出会えるなんて思っても見なかったな。」 「何言うてんのマスターさん。ここは俺の地元やで?逆に俺らが自分らに会えたことをびびっとるわ。」 「あぁ……。」 「でさー、マスターこれから光君が大阪観光ぶらり旅をしてくれるらしくってさ、一緒に行かないか?」 「俺はいいが、忍足はどうするんだ?」 「忍足はこれから謙也君の家に行ったりするんだから別行動してもいいんじゃない?」 「…それもそうか。」 「よし、決定。呼び出してーワン切りせずにんーふーふー……もしもし?忍足?」 撫子は忍足に電話を掛ける。 『撫子、自分今どこ居るねん!』 「えー?会場内。でね、今蔵さんと光君に会ってこれから大阪観光しないかって誘われて、行こうと思ってんだけど。」 『え、俺は?俺は?』 「お前はこれから謙也君とかの家に行くんだろ?それに私らがついていったっておもんないじゃないか!と言うわけで、忍足は気兼ねなく謙也君の家に行って親戚同士イチャイチャすればいいと思うよ?そしてネタを私に提供しろ。じゃーねー、観光終わったら謙也君の家にちゃんと戻ってくるから!」 『誰がイチャイチャや!ちょぅ撫子、ええ加減にs―――』ブチ 半ギレしていた忍足のセリフをぶっちぎって三人の方を向く。その表情はいと爽やかである。 「よし、行こうか。」 「はいっすわ。いっちゃん美味しいたこ焼き屋連れて行っちゃります。」 「マジでか!?キャッホイ!」 誰も忍足のことを不憫だなと思う輩はここには存在しなかった。 ――――――――――――――― 300000hit企画第5弾 渚様リクエスト「主とオタなメンバー、案内人に忍足で大阪のイベントに行くお話」でした。 忍足のあの扱いは通常運転。不憫すぎた?…いや、普通普通。 そして大阪のみなさま、すみません!偏見でこんなことに…管理人は大阪のイベントを行ったことが無くこんな表記に…。管理人は大阪ばかりか、地元のイベントすら参加したことありません。姉からこんなものだと聞く位しかの情報がありません。すみません、言い訳ですね。でもホントに申し訳ない。 |
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