青春Destroy | ナノ


夢オチ


[財前光]

俺はついにあの、撫子さんと結婚することになった。
邪魔ものだった部長を蹴落として撫子さんをゲットしたのはこの俺や!ハーハーハーハ!!!部長ザマァアア!!
黙っていたら美人、話をすると楽しい、する事なす事動作の全て素敵な撫子さんは……俺の嫁!これを言っても誰も否定されんで!ホンマに俺の嫁になったんやしな!うわー、実感わかんわー…あって俺が中学んときから憧れとったあの撫子さんやで?幸せに出来るんやろうか、俺……。いや、幸せにしたるんや!

「光君?」

「なんですか?」

「いやー、なに難しそうな顔してるのかなぁって思って。」

「別に大したことは考えとらへんですよ。しいて言うなら撫子さんのことですわ。それよりも撫子さん、俺のことはもう呼び捨てにして下さいよ。」

「そんなこと言うんだったら光君だって私のこと呼び捨てにしてよ。」

「……撫子。」

「なに?…光?」

「これからずっと幸せにしてやりますわ。」

「アハッ嬉し――――PPPPPPPPPPPPPPPPPPPP



「………チッ夢か。」





[白石蔵ノ介]

俺は結婚して家庭を持った薬剤師や。
自分で言うのもなんやけど、顔もええし、頭もええし、非の打ちどころがないとはまさに完璧んんーエクスタシー!そんな俺の奥さんは撫子さんや、…おっと撫子や。俺よりもパーフェクトな方で、俺らは中学時代に出会ったんや、あれこそ運命言うんやろうな。それから俺と撫子は親密に付き合って…いや、財前が邪魔しに来て…ホンマ邪魔やったわぁああ!!やけど、結婚したから手ぇだせんやろ。ふん、ざまぁ。そして今、俺は勤務先から帰宅。もう時間も遅い…やけど俺の帰りを健気に待ってくれとるんが撫子や。嗚呼ホンマ愛おしいで。

「ただいまー。」

「あ、蔵!!おかえりなさーい。ご飯にする?お風呂にする?それともわ・た・s―――PPPPPPPPPPPPPP



「………夢オチかいな…。」






[越前リョーマ]

あれから俺は身長も伸びて俺の彼女より背が高くなった。撫子さんとの出会いは変な出合い方だったと思う、俺…女装したし。けど、すべて結果オーライだと思ってる。撫子さんを狙う輩はいっぱい居たけど、俺はそいつらを蹴落として俺は撫子さんの彼氏の座に君臨した。撫子さんがショタコンで助かった……複雑だけど。俺が身長を抜かすまでは向こうから抱き着いてきて嬉しい反面、男として…プライドが抉られた。でももうそんなことはない。中学のころからの癖になったのか、よく抱き着いてくる撫子さん、今は撫子さんが抱き着いてくる前に俺が抱きしめるし。
そうだ、もう彼氏なんて座は辞めろうかな?辞めて夫になろうか、

「撫子さん。」

「んー?」

「いや…撫子。」

「な、に?」

「俺と結婚しない?幸せにしてあげるよ。」

「え、あの…そのッこんな私でよけれ―――PPPPPPPPPPPPP



「……夢で終わらせないし…。」





[観月はじめ]

撫子さんのウエディング姿をこの目で見ることが出来るなんてなんて僕は幸せなんでしょう!その上僕の妻として撫子さんを迎えることが出来るなんて…昔の僕にですらも自慢したいですね。一介のファンから始まり、出会い、お付き合いし、そして結婚。なんて素晴らしい進行なんでしょう。僕の計画に狂いはありません。
お付き合いするまで撫子さんは僕の顔を見る度に逃げ出して…いい思い出です。僕に照れていたんでしょうね。しかし今では僕にメロメロです。
落ち着きません。この壁の向こうには純白の穢れ一つないドレスを纏った撫子さんが居ると言うのに!しかし、新郎が式場で新婦の姿を見ることは良しとされていません。我慢です、僕。
嗚呼、もうすぐです、もうすぐ僕のヴィーナス撫子さんと夫婦の契りをかわせるのです。撫子さんは僕の一生の伴侶です。僕と撫子さんが結ばれることはジューン ブライトも祝福するでしょう。
おや、もうこんな時間。控室から出なければ。さぁ、この扉を開けると撫子さんが美しい姿でおられるのです。この瞬間以上に心臓が高鳴ることなどあったでしょうか!

今、開けま――――「ぬぁああああああああ!!!」




「……キッー!!!バカ澤!ふざけるんじゃありません!!」





――――――――――――――
200000hit企画最終弾
芍薬 様リクエスト「青春主で、夢主は俺の嫁!な方々がそれぞれ夢主と結婚する夢を見る」でした。

これを書いていて管理人は本当に甘を書くことが出来ないんだなと感じました!
一応、「主は俺の嫁」と発言しているのはこいつ等だけだったので、こいつらの夢を綴ってみました。登場してくるヲタキャラは全員主のファンであったりしているのでその分を書いていたらきりがないな…と。
あと、夢って欲望の塊だと思うんで主のイメージなどはかなり美化されている…ま、しかたない。

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