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「そこを何とか!実は監督の意向で何故か仁王と試合する事になってしまいましてですね…。 私もテニスができると言ってもまともに打てなくてですね…。ボロ負けだけは避けたいんですよ。よろしくお願いしまぁああぁぁあぁああぁぁあぁああぁぁあす!!」 「サマーウォーズの健二か!」 「!?サマーウォーズ知ってるの!?佳主馬きゅん可愛いよね!」 「キングカズマって凄いっすよね!」 「っつぅ…友よ!」 なんだろう。お盆の親族会議映画が繋ぐ新しい友好関係。 「教えてあげてもいいっすよ!サマーウォーズ好きに悪いヤツは居ないっスから!あ、俺のこと赤也で良いっすから!」 「赤也君、ありがとう!」 「じゃ、教えるっす。こうボールを握って―――――――――――――。」 口で教えること数分。 「へーありがとう!勝ちはしないだろうけどボロ負けはしないように頑張るよ!」 「頑張って下さいっス。」 「任しときなはれ!…ところで赤也君はゲーム…したりする?」 さっきから気になっていたのだ。 赤也の声が笑顔動画のゲーマーのレッドアイの声に似ていると。 レッドアイとはゲームの実況をうpして活動しているユーザーである。 縛りをつけてみたり裏技を披露したりとゲーム内での活動が盛んである。 よく実況中、「潰すっ」と呟かれるので「何を?」という弾幕が現れることもしばしば。 またネタとして「つクルミ」「つ△の牛乳パック」「つクリスマス」「つバレンタイン」「つテスト」「つ再試」「つ追試」といったモノもある。 「するっスよ!こう見えて上手いんス!」 エッヘンという効果音が付くほどのけぞる。 蛇姫様か貴様は。 「もしかして…レッドアイさん?」 「笑顔動画知ってるんすか!?」 「知ってるもなにも私も活動してるもん…。」 「何でッスか?」 「ジャンルをまたにかけている、悪く言って自重してない撫子です。最近は踊ってみたを上げました。」 「!?あの撫子さんッスか!?」 「そう、多分その撫子。」 「わー!俺ファンっす!すっげー!うわ…握手して下さい!!」 目がキラキラしている切原少年。 可愛いぞ貴様!! 「っ私こそレッドアイさんのファンです!!」 感極まって、握手ではなくハグ。 「世間って狭いッスね!」 「そうだね!マネージャーして良かったぁ。」 「いつか撫子さんもゲーム実況うpしてくださいっス!」 「そだね、するよ!まだ実況系やったことなかったし。つかコラボしてみたいね!」 「っす!」 その後、赤也とゲームのことで話しに花を咲かしているといつの間にかコートに行かなければならない時間になった。 「あ…もう行かなきゃ…。」 「えー、もうッスか…。」 シュン…となってしまった赤也。 「可愛いなぁ。」 とっさに頭を撫でる。 ジローよりも弾力のある髪質だった。 「撫子さん頭撫でることに慣れてません?」 「…慣れてます。」 日常的にジローと岳人の頭を撫でています。いい位置にあるんだもん…頭。 最近では日吉の頭を狙ってます。 「仁王先輩とかにもよく撫でられて俺逃げるんすけど、撫子さんの撫で方は…なんか心地良いッス…。」 「私ってマッサージのプロ?」 「目指せば良いと思うッス。……あ、試合見てみても良いッスか!?」 「良いけど…何で?」 「だって俺、撫子さんのサーブの先生をしたんすから見るのは当たり前っすよ!」 「ぶっちゃけさぼりたいだけだろ。」 「バレたっすか…。」 「私は別にいいさ。幸村君とかに怒られないようにね。」 「……っす。」 「あ、ついでにラケット貸して。」 「いいっすよ。…壊さないで下さいよ?」 「どんなバカ力を持っている設定なんだ私は。」 「冗談っすよ。ほらコートに行きましょ。」 赤也と二人で監督が指定したコートに行く。 そこには何故か仁王と監督以外に立海メンバーと氷帝メンバーの一部が集まっていた。 |
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