見間違え |
「あ、白猫。」 「ホンマや。」 撫子と忍足が部活が終わり一緒に帰っていると一匹の白いネコが前を横切った。 「黒猫やなくて良かったな。」 「へ?なんで?」 「黒猫が前横切ったら不吉の前兆やて言うやん。」 「あぁ…そうか、まぁ私は逆にテンション上がるけどな。」 「……そか。」 長らく撫子と行動をとっていたために分かってしまう撫子の脳内。忍足が撫子色に染まってしまった現れだった。 「でさぁ!今の白猫がキュゥべえだったらどうする?」 「は?」 「いやぁ、またまた今『魔法少女まどか☆マギカ』見ててさぁ、白猫がキュゥべえに見えちゃってさー。」 「撫子の脳内関連図を見てみたいわ。よう白猫=キュゥべえやなんて持っていけるな。」 「やっだぁもう、そんなに褒めないでよ!」 「褒めてねぇよ。」 「………もしかしたらほむらちゃんが今のキュゥべえを追いかけてくるかも!?」 「追いかけてきたら…面白いやんなーー。」 どうでもいいです。と言う反応。 「……撫子だったらなんていう願いを言うんや?」 「そんなの決まってんじゃん!『時空を越えたい』むしろ『二次元に行きたい!』だよ!」 「……ハァ、そういやそうやったな。」 「そうだぜ!つかお前もそんな願いだろ!?」 「……そうやけど…。」 「あッ!ゴメン、忍足は少女じゃなかったな。むしろ少女の敵だったな。ロリコン乙。」 「な!?そんなんやったら撫子かて少女やないやん!」 「ハァ!?私まだ中3なんですけどぉ!?マミさんだって中3ですけどぉ!?」 「お前が魔法少女になってもそんな姿見たら俺目が腐ってまうて、目がぁ目がぁあ。それよか魔女に殺されてまえ!」 「んだと、コラァ散々私のコス姿とか見ててよくそんなん言えるなぁ!」 「言ったるわ!このデカ女!」 「ゴルァア!もっぺん言ってみろやぁ、あ?この老け顔。」 「老けてませんー大人びてるんですぅ。この暴力女!」 「テメッ、バンバンと私が気にしてることばっか言いやがって…!」 「そもそも俺はまどマギはイヤなんや!少女は少女らしくほのぼのしときゃええんや!」 「絵はほのぼのしてるよ!」 「絵だけや!血溜まりスケッチって呼ばれとるんやぞ!」 『ねぇ。』 「はぁ!?そんなん知ってますぅ。JKJK、私は大好きですぅ。あの感情とか対価とか現実味がたまんねぇぜ。」 『僕の、』 「二次元なんやから対価なんていらへんわ!」 『僕の話を聞いてよ。』 「「なんやねん、さっきから!」」 撫子も忍足につられて関西弁。関西弁でハモったのは初めてだ。 忍足と撫子は声が聞こえてきた方向、足元を見る。そこにはさっき目の前を通り過ぎた白猫が居たんだ。 『僕と契約して魔法少女になってよ。』 「「……………マジ?」」 ―――――――――――――――――― 40000hit企画第一弾 なつ様リクエストの「動物ネタ」でした。 実にすみませんでした!管理人は現在はんぱなくまどマギにはまっておりまして動物と聞いたらキュゥべえしか思いつかないような脳内になっているんですよね。まどマギを知らなかったら私切腹するしかありませんよね? |
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