青春Destroy | ナノ


そうだ。イメソンを決めよう


『いきなりメール失礼☆さっき思いついたんだけどさ。氷帝と立海のイメソンをボカロで考えたい。』

『本当に唐突だな。しかし…いい考えだな。』

『でしょ!?暇つぶしにはもってこいだよね!』

『ふむ…では今週の日曜日にでも会って話をするか?』

『おkおk!しませう!だったらボカロのネタが通じそうな人を呼ぼうよ。』

『分かった。では俺は仁王を誘ってみることにする。』

『おぉ、仁王か。だったら私は忍足を呼ぶことにするよ。』

『結局はこのメンバーになるのだな。』

『しょうがないよ。だってこっちの人の知り合いなんてたかが知れてるよ。ネット友達ならいっぱいいるけど。』

『それもそうだな…一つ聞いていいか?今氷帝は授業中のはずだろう。』

『もちろん。数学の授業中だよ。but暇で暇でしょうがなくて。』

『授業はちゃんと聞いた方がいいぞ。』

『私は真面目系グズだからいいんだ。それを言うならマスターもでしょ?』

『俺今自習の時間だ。だから問題ない。』

『そうか…まぁ週末楽しみにしておく。集合は10時、ご飯もついでに食べよ。いつもの場所でいい?』

『構わない。』

『じゃ、ノシ』

週末の土曜日。
撫子と忍足と柳と仁王が集まった。

「よし第一回イメソン決めちゃえ大会を始めまShow!犠牲者の一人目は……まぁ打倒に俺様何様跡部様でいいでしょ。はい案出して。」


『跡部景吾』

「『カンタレラ』はどうじゃ?」

「うーん…でも跡部にあのラブソングは似合わなくね?」

「そうだな…世界観としてはあながち間違ってはないが…。」

「そんなん俺跡部とはあんま話したことないけん分からんぜよ。」

「せやぁ…もっとあの暴君らしさを表現できるような曲…。」

「では『悪ノ娘』などどうだ?」

「流石マスター!私それがいい。」

「ふん…当然だ。」

「じゃ次はうちの学校の奴を指名させてもらうぜよ。自称紳士の柳生じゃ。」


『柳生比呂士』

「何故自称?」

「あれが紳士に見えるのは最初だけじゃ。」

「…そうなの?」

「……確かにそうだ。」

「マスターが言うならそうなのね…。」

「その似非紳士に合うボカロなんてあるん?」

「……『粘着系男子の15年ネチネチ』?」

「その心は?」

「柳生君ってポエム書きそう。」

「ブハッ。」

「仁王どうした?」

「あいつ、マジ書いとるぜよ。」

「マジか。だったらこれでいいんじゃね?」

「では、決定だな。」

「ほな次はミソっ子岳人な。」


『向日岳人』

「岳人かぁ…何気に難しいな。」

「岳人っちゅーんはよく飛ぶ奴かの?」

「そうそう、決め台詞は『もっと飛んでミソ』。」

「飛ぶ…なぁ。」

「ではマイナーな曲だが『マイペース』と言うのはどうだ?」

「え?私それ知らない。忍足知ってる?」

「いや、知らん。」

「フレーズにだなこんなのがある。『「空の飛び方」の説明書を持って少し得意げになって地上から飛び立つ』とな。」

「なにそれかっこいい。」

「それ岳人のためにあるような歌詞やん。」

「曲自体は癒し系ソングだ。イライラしているときに聞けばいい。神調教だ。では次は神の子、精市のを考えてもらおう。」


『幸村精市』

「私、幸村君にぴったりなの知ってる!」

「なんじゃ?言うてみんしゃい。」

「『え?あぁ、そう。』」

「……俺は異議なしじゃ。」

「撫子よくそんな有名どころのを…。」

「いやあの歌詞聞いてるなんかデジャブる…それに有名どころじゃないと…黒魔術がかかりそうで。」

「否定はしないでおこう。しかし俺は『さよならのかわりに、花束を』を推したい。」

「何で?」

「精市はガーデニングが好きだからな。」

「あー、確かに口を開かなかったらそれもありかもッつ!?」

「どうした?撫子。」

「いや…なんか悪寒が……次はmyエンジェル、ジローね!」


『芥川慈郎』

「俺は『ダブルラリアット』だと思うわ。」

「なんでじゃ?その曲しんみりせんか?あいついつもテンション高いじゃろ。ブン太がいつも言っとるぜよ。」

「いや、あれでも氷帝で過ごしとったらいつもみんなを眺めとるか。寝とるか。そんなもんやで?」

「そうそう、あれでレギュラー落ちしなかったんだからすごいよね。私はその曲賛成。」

「ふむ…俺は何故レギュラー落ちしなかったか調べてみたいものだな。」

「いや…もう引退してるから調べようにもジローは部活もう参加してないよ?」

「……次は武士っぽい弦一郎で頼む。」


『真田弦一郎』

「真田君かぁ…。」

「……和風なんがええやんなぁ。」

「『疾風』なんかどうじゃ?」

「…それタイトルだけで決めたでしょ。」

「プリ。」

「まぁ。私はそれでいいと思うよ。ぶっちゃけ真田君に会う曲はタイトルだけで決めてもいいでしょ。私タイトルだけなら『そいやっさ』も捨てがたいけど。」

「それは真田がかわいそうやん。」

「だったら俺も『疾風』に賛成だ。」

「次は本物の厨2男子赤也な。」


『切原赤也』

「ふぁい!!『くたばれPTA』がいいと思います!つーか私は好きです!」

「撫子さんの好みを聞いてるんじゃないぞ。」

「だって…赤也君は禁止されたら余計に反抗しそうなイメージが……。」

「それは偏見とちゃうん?いい子かもしれへ…やっぱ無し。俺も撫子に賛成や。」

「俺も椿崎に賛成じゃ。日常も見とらんのによう分ったの。参謀も赤也のこと知っとんだったら同意じゃろ?」

「…あぁ。」

「じゃ、決まり。次は氷帝二年生ズね。」


『氷帝二年生ズ』

「日吉は『下剋上』ね。」

「ちょい待ち、それタイトルだけで決めとるやろ。」

「何を言う、ちゃんと歌詞もあってるって。よく考えな!日吉はショタだぞ!さらにツン全開だぜ?ぴったりじゃないか。」

「……日吉の笑顔…見たことあるんか?」

「………はにかみ程度なら…。」

「見たことあるんか!?俺見たこと無いで!」

「ぷぷー、だっせー。俺見たことあるぅ。」

「日吉はそれでいいんじゃないか?後言うなら跡部が『悪ノ娘』なら樺地は『悪ノ召使』でいいと思うが。」

「ええんじゃなか?俺はよう分らんけぇそれでいいぜよ。」

「後は鳳かぁ…。なんか難しくね?」

「俺はその辺分からん。勝手に決めんしゃい。」

「鳳は今宍戸にぞっこんやからなぁ。宍戸も後輩のコーチに行っとるちゅー粋なこともしよるしな。」

「ぞっこんか…では『いろは唄』なんてどうだ?ぞっこんならこれで賄えるが?」

「おぉ、盲点だった!流石マスター。」

「俺に不可能はない。ついでにゾッコン対象者の宍戸も決めればいいんじゃないか?」


『宍戸亮』

「『僕はまだ本気出してないだけ』なんてどうじゃ?」

「えー、なんで?それってニート諸君に送る歌っぽいじゃん。」

「やーのー、4月に会ったときは長髪だったんに次会うたら短髪になっとるわ傷だらけの奴になっとったわで衝撃を受けたんじゃ…。」

「そういえばそうだな。始めのころは本気を出していなかったという解釈もできるな。」

「確かにそうかも……そういやぁ私、宍戸がいきなり髪切ったのは私キレたからな。まだツインテールにして遊んでなかったのに!あのキューティクルを目の前で失った私はッ奥歯を噛み締めたっっ!」

「……宍戸哀れじゃの。」

「私、あんたの尻尾も狙ってるからね?」

「仁王逃げても無駄やで。」

「…次はブン太でも考えようかのぉ。」


『丸井ブン太』

「『悪食娘コンチータ』はどうだ?」

「マスター…何故?丸井君はそんなキャラじゃないっしょ?」

「いつもお菓子を食べているし、鞄の中はお菓子で大変なことになっているぞ?」

「参謀…それはいくらなんでもブン太が可哀想じゃ。」

「せや、『ワールドイズマイン』なんてどうや?」

「ふむそれでもいいかもしれないな。ではジャッカルは『アナザー』で決定だな。」

「…すごくしっくりきすぎて怖いんだが…。」

「氷帝9番目の男、滝を忘れちゃあかんよな。」


『滝萩之介』

「『ロミオとシンデレラ』と『死にたがり』がいいと思います!」

「ロミシンは分かるんやけど…死にたがりはなんで?」

「死にたい側じゃなくって『死にたくないならせいぜい生き延びろ』って言ってそうじゃないか…。」

「たしかに…。」

「ちょい待ちロミシンの由来が分からん。俺と参謀はポカンじゃ。」

「なんか滝って大人の前では…その……いい子ぶってるって意ミッ!!?」

「どうした撫子さん?」

「どうしよう…また寒気が…。」

「撫子…気のせいやと思ぉとき。」

「…そうする。じゃ後は君らだね。とりあえず忍足から。」


『忍足侑士』

「わー、なんなん?俺なんになるん?」

「『アダルトサイトが閉じられない』」
「『のろいのめがね』」
「『スーパートルコ行進曲‐オワタ\(^o^)/』」

「異議ある人ー。」

「「異議なし。」」

「はい可決ー。」

「異 議 あ り や!!異議しかないわ!」

「なんで?」

「俺めっちゃネタやん!!もうちょい真面目に考えぇ。」

「いや、だってあんたの存在がネタだし、真面目に考えれんって。」

「俺が一番マシなん言ったぜよ。」

「仁王…忍足のメガネって伊達だったんだ…。」

「じゃ、今の無しじゃ。」

「次は参謀じゃな。」


『柳蓮二』

「俺ええの知っとるで。『初音ミクが円周率10000桁覚えたようです。』や。」

「あー確かに…でもまんますぎない?」

「ええんやない、まんまで決めたんもあるで?」

「『般若心経ポップ』はどうじゃ?」

「「それだ!」」

「お前たちが俺をどういう風に見ているのかがよくわかるな。」

「じゃ、次は仁王ね。」


『仁王雅治』

「君はもうこれで決まりやろ『ペテン師が笑う頃に』。携帯の着信もこれやったやろ。」

「俺もこの曲好きじゃし、嬉しいくらいじゃ。」

「あ、私『ヴェノマニア公の狂気』がいい!」

「どうしてだ?」

「ヘタレなところがシンクロしすぎて!」

「なんでじゃ!俺ヘタレじゃなか!」

「いやヘタレだろう。現にヘタレが原因で一悶着過去にあったようだしな。」

「……プリ。」

「そういやぁ撫子のがまだやったな。」


『椿崎撫子』

「…………。」
「……………。」
「…………………。」

「…いやお前らなんか言えよ。」

「やって…撫子自分全然キャラ定まっとらんのんやもん…。」

「俺もあのサイトを覗いていたら撫子さんの思考が余計に読み辛くなっていってな。」

「え?何気にひどくない?」

「男らしいと思っとったら、」
「変態チックなところもあるじゃろ、」
「文章では病んでいるものに神がかっていたり、」
「楽天家かと思っとったら結構シリアスにものを考えとったり、」
「二次元では18禁も好きと言っていたら仁王の告白には真っ赤になっていたり。」

「ひどい!ひどいよ。みんな私のことそんな風に思ってたのね!それに私にだけイメソン無いだなんてひどい!」

「いや、おまんがキャラを一概に保っとったらいい話ぜよ?」

「は?それ無理だし。私ってキャラがころころ変わってなんぼじゃん?」

「……イメソンはあきらめぇ。」

「うん、そうする。」

「「「(決断早っ!?)」」」




――――――――――――――――――――――
20000hit企画第一弾。
翼様リクエスト『ボカロネタ』
勝手にイメソンなんてなんて考えちゃってごめんなさい!けどいつか書きたいなぁって思っててちょうどいいリクエストがあったから書いちゃえと…。
しかし自分の首を絞めました。イメソンが半端なく難しかった!キャラソンがある分よけいに…。これ違う!って思っても、許してください…。


そして主人公ちゃんにはイメソンが無いという悲しすぎる展開に…。
仕方なかったんだ!私でも主人公ちゃんのイメソンが分からなかったんだから!
誰か…誰か、考えてやってください。(投

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