禁則事項を実行する |
立海との練習試合中、撫子が部室裏で洗濯物を干していると何故か忍足数メートルうしろから話しかけてきた。 「なぁ撫子。自分腐女子になったときどんな気持ちやった?」 「は?何、藪からスティックに…。練習は?」 「さっき練習試合が終わって休憩中や。」 「そう…。」 忍足の質問をそこそこに答えて洗濯物を干す撫子。そんな対応に少々腹の立った忍足は、驚かせてやろうと撫子の背後に近づく。足音をたてないようにそろりそろり。気配を消してそろそろと近づく。 「あまい!」 「うぐッ!?」 しかし、驚かす前に撫子の蹴りを腹部に食らうことになった。 「私を驚かそうなんて一億年と二千年早いわ!出直してこい!」 「おま、後ろに目でも着いとんのか。」 「私の邪眼の力をなめないでよー。」 「はいはい厨2乙。」 「ツッコミ適当になってるぞ。あんたにツッコミが無くなったらただのダメガネだぞ。」 「俺、他にもアイデンティティあるわ!」 「ああ、犯罪者のレッテルか。」 「ちゃうわ!」 「違く無いだろ。ホレ。」 撫子がジャージの足の裾をまくる。 「ウホッ良い御御足。」 「………えーと忍足が私に聞きたい事は腐女子になったときどんな気持ちだったか、だね。」 「せや。」 「時限爆弾と恋人をいっぺんに手に入れたような気分だったよ。」 「は?」 「だからね初めはBLという文化にひいてたんだよね。多分今全国で腐ってる方のほとんどはBLという異文化に若干の距離感を持っていたと思うよ。だからハマったときは…恋人が出来たように人生のすべてを捧げて良いような感じになるし、でも『あぁ、俺終わったな』って思ったよ。でもまぁ、時限爆弾は爆発してこんなんなってるけどな!」 「あぁ、それで時限爆弾と恋人か。」 「そうそう!でね……。」 キョロキョロと辺りを見回し始める撫子。 「何や?」 「滝と幸村君で妄想しちゃだめって言われてるんだけどさ…しちゃうよねー!するのが私の性だし!」 「せや…なぁっ!?」 「だってあんな美人さんが仲良いんだよ?同盟組んだんだよ?もう最高のシチュエーションじゃない!?」 「あの、撫子?」 「どっちがどっちかなー?私的には滝が右だと思うんだけどどう思う?」 「いや、あの。」 「でもさー、二人ともドSっぽいし…決めかねるんだけど!いっそリバ!?」 「やめ、」 「あれだね!試合して勝った方がっていっつも賭けしながら試合してても良いじゃないって言うじゃない!?貞操を賭けた試合?やっべ萌えー!」 「ねぇ撫子?」 ぽんっと両肩を叩かれる。 「何さ!はっ!?」 「誰と誰で妄想してるのかな?」 肩を掴まれて振り向けない。それが余計に怖い。 聞こえてはならない二人の声が耳元で聞こえているのですから、撫子の寿命がマッハでヤバイ。 「コレハコレハ滝様ト幸村様デハアリマセンカ…。」 「椿崎さん。俺も教えて欲しいな?」 「イェ、ソンナ…。」 「誰が右だって?」 右肩の骨が軋む。 「ヒィっ!?痛いです!骨ヤバいです!滝様幸村様!」 「誰がドSだって?」 左肩の骨が軋む。 「「まぁそれは認めるとして。」」 「認めないで、それ認めないで。」 「誰が貞操を賭けた試合してるって?」 くるりと体を回転され初めて二人と向き合う。向き合わない方が幸せだったかもしれない。二人に張り付いている笑顔が怖い。 「ごめ、ごめっごめんなさい!」 謝る事しかできない。 「そんなぁ、俺達は謝罪を求めてるわけじゃないよ?ねえ、滝君。」 「そうそう、謝罪されても既に妄想されたからね。」 何時も何かと反抗している撫子だが今回はそうもいかないらしい。 右に魔王、左にも魔王。逃げ場無し。 「ねぇ、撫子。」 「さぁ、椿崎さん。」 「……何でございましょう?」 「「おしおきの時間だ…俺(僕)を怒らせた罪は重い。」」 「ピィイィィイイイィィイイッ!?」 ――――――――――――― 10000hit企画第一弾 翼様リクエスト『「幽遊白書」のキャラのセリフ』 すみませんでしたぁ!管理人は幽幽白書読んだこと無いんです!セリフもネットで探してそこからピックアップしたんです…もしかしたら間違って使用しているかもしれません。すみません。 |
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