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「せや、撫子。原因は分かったけど何でテニスにも偏見持っとったんや?」 「そうだったのか!?」 「そうだったんですよ岳人…。君達を見て妄想してたら言う余裕なくて……。あとわざわざ言う必要ないかなと…。言われたっていい気分にはならないでしょ?」 自分のトラウマよりも萌えを優先させるとは… 撫子、あなたが神か。 「でも先輩は小学校の頃はテニスやってたんですよね?」 「やってたよ…それなりに強かったよ…けどねぇ、仁王が入ってきて地獄に変わったから辞めてやったわボケェ!!」 「A〜何でそこまで嫌ってるの?」 「聞いてくれる!?仁王が私にした嫌がらせの数々!! 初めは可愛らしい物だったの!!転校してきて早々初対面のくせにブスって言ってきたの!それはまだ許そう。事実だから!無視してたらだんだんエスカレートしていってさ髪の毛は引っ張ってくるし、教科書は隠すし、上靴や体操服も隠されるし、スカートめくりはしてくるし!!まぁスカートめくりは下に体操服履いてたからどうって事無かったけど。 この頃はまだ私vs仁王だったわけ。そしたらだんだん周りの友達が面白がって私をイジメてくるし!仁王は仁王で止めてくれなかったし。逆にシカトかましてきたし。 でも私は耐えれてたわけ。まだ逃げ場があったから…それがテニスクラブで……私のオアシスだったのに…そしたらさ、そしたら仁王が入会してきたの! もぅ、目の前真っ暗。始めは仁王が馴染めてなくてザマァって思ってたけどさ…仁王のやつ自分の顔を取り柄にして年上のお姉さま方に取り入りやがって!!お姉さま方からイジメを受け始めるし、テニス友達は自分はイジメられないように距離を置くし。それに仁王に取り入ろうとイジメてくるヤツいたし…誰も助けてくれなかったよ。」 「「「…………………………………………………。」」」 撫子のマシンガントークを黙って聞くメンバー。 仁王だけは顔を赤くしたり青くしたり。 「まだ私はテニスが好きだったさ。でもね私と仁王がたまたま二人でクラブの先生に部屋に呼ばれたときにさ、先生がまだ来てなくて、二人で待ってたら窓際に置いてあったトロフィが風に吹かれたカーテンによって倒させて、壊れて、先生が登場。 私は風で倒れたって説明したよ。けどさ仁王がずっと下向いたままでさ、なにも言わずに居て、先生は私が嘘ついてる。私が倒したって言ってきて…。必死に否定したのに、弁解出来なくて。状況が悪化するばっかて…結局先生に出て行けって言われたから出て行ったわ!! ここからは人づてに聞いた話になるけど。仁王がまた転校することになって、やっと私がトロフィを倒してないって説明してくれたそうで、先生が謝りに家に来たわ。 怒って悪かったってさ。そしたらなんて言ったと思う?またクラブに戻ってきてくれってほざきやがって…。 ざけんなっつーの!!そっちが辞めろって言ったくせに都合のいいことばっか言ってんじゃねーよ。テニスをするヤツは自分勝手のヤツばっかりだって思ったら嫌いになっちゃって…そこから偏見持つようになっちゃって。 結局テニスクラブには戻らずに学校は仁王がどっか行ってほとぼりが冷めたらイジメは無くなりました。 以上、私がテニスに対して偏見持っている理由と仁王が嫌いな理由でした。そこから私は復讐に燃えたわ…特に一次創作で。」 「質問しても良いか?」 「何?えー…。」 「柳蓮二だ。」 「柳君。」 「仁王が直接手を出してきたのは始めのうちだけなのか?」 「そうだよ。悪口言ってきたり、物隠されたり、髪引っ張られたり、スカートめくってきたり…。」 「そうか…。」 「あれだね。イジメのうったて立てやがったから嫌いなんだよね。イジメが始まんなかったら仁王をこんなにも嫌うことはなかったんじゃね?」 |
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