299 |
「第一回、チキチキ!氷帝vs立海雪合戦大会ぃ!」 「説明しよう!ただ単純によくあるルールで真ん中の旗をとった方の勝ちだC!」 「そんで勝った方がまくらに一番に入って楽しむ権利があることな!あ、負けた方が最後まで完成させさせることだぜぃ。」 「準備はいいかい?」 「「「準備はいいよ!」」」 ルール説明も簡単に、それから作戦会議なんて時間は作らせない。考えるな、感じろである。 「じゃぁ、皆ルールは俺と滝君だから。逆らったら、ダメだよ?」 「そうそう、なんだっけ…えーっと、僕に逆らう奴は親でも殺す、だっけ?」 「なッ滝!?なんて台詞を!赤司様の持ちネタ!」 「撫子ー!自分滝に教えたやろ!物騒や!」 「違う!私は教えたつもりはないけど、私は常日頃言ってるだけだもん!滝にパクられたんだ!」 「え?この台詞、僕にぴったりじゃない?僕が言った方がこの台詞も浮かばれると思うんだけど。」 「ソーデスネ!」 「フフフ、じゃ始めようか。俺は審判も兼ねてるから公平にジャッジするけど…負けは許さないよ。」 「「「イエッサー!」」」 そんな感じで始まった雪合戦。 「滝。」 始まった早々、跡部が戦線を離脱して審判ゾーンへ歩いて行った。 「なに?跡部。」 「立海チームに行ってもいいか?」 「んー…理由は?」 「忍足と椿崎をぶちのめしてぇ。」 先ほど爆笑された恨みがあるかな、と。 「うん、その理由ならいいよ!」 「ちょ、跡部に滝!?どういう事!?」 「テメェと忍足は俺に喧嘩しか売ってねぇだろうが。」 「僕は基本楽しい事は許すよ。それに僕の言う事はぁ?」 「ぜーったい☆…ド畜生ぉおおお!!」 跡部と言う味方にしたらとても心強いやつが、この度敵となった。恐怖でしかない。こんな状況を喜べるのは日吉ぐらいだろう。 「真田、この俺様が来てやったんだ。負けなんて無様な結果を握らせるなよ。」 「ふん、余計なことを。」 「だったら、精市。俺は氷帝に行かせてもらう。理由としては氷帝側のデータをとりたいからだ。」 「いいよ。行っておいで柳。」 「わーい!マスターが居れば百人力だぜ!」 「その思いに応えるとしよう。」 「でも相談なんか認めないからねー。て言うか、芥川君がすでに潰されたよ?いいの?そんな余裕ぶっこいて。」 「「なッ!?」」 「いやー…だってジロ君が突進してくるからつい。」 「丸井君、に潰されるなら…本望、だC…。」 「ジロォオオオ!」 「はい、ジロー退場ね。」 「次はこっちの番だぜ!行け、ジャッカル!電光石火だ!」 さっきはジローが攻撃を仕掛けてきたという事で、今度は立海が中央にある旗目がけてジャッカルを放った。 「俺はポケモンじゃねぇ!けど、うぉおおお!!」 「ジャッカル君を止めるんや!一斉射撃や!」 「食らえ!鳳直伝、スカットサーブ(ぽいもの)!」 撫子が攻撃力の高い雪玉を投げたが、ジャッカルはそれを軽々と避けた。そら一個しか投げなかったら簡単に避けられる。 作戦も立てていない為、誰が雪玉を作る班とか投げる班とか決めていないから雪玉の生産が追い付かないのだろうか。氷帝の攻撃の手が緩む。 「おい、これは攻撃のチャンスだぞ!」 ジャッカルがそれに気づき、立海チームに声をかけ、その声がきっかけとなって真田、ブン太、仁王が前に出てきた。 「氷帝ザマァなり!」 |
<< TOP >> |