青春Destroy | ナノ


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「trick but treat。」

「なんやねんそれ。」

ハロウィンの日がやってきた。撫子はやっとの事で衣装を完成させて、着用なう。テニス部のマネージャー室を借りて着替えさせていただきました。そしてテニス部室へ行って他の人のを見てやろうと企む。行ってみたら忍足しか居なかった。だからとりあえず忍足にハロウィンの文句を言うことにした。

「え?お菓子をくれても悪戯するぞって意味だけど?」

「いやいや、それはもう言われることは予想ついとった。俺が聞きたいのはその仮装の意義や。」

「何か当ててみ?忍足はー…白衣に丸眼鏡つったら無免許医か!ブラックジャックリスペクトか!白衣萌え!ヤングブラックジャックですか?いやー、あれってほんと…読んでてご馳走様ってなるよね。」

「なんで無免許医なんや!いや、好きだけども!もっとよく見てぇ!?それに今日はハロウィンやぞ!マッドサイエンティストや!」

「え?マッドロリコンティスト?逮捕される前に逃亡しろよ。」

「誰がロリコンやぁボケェ!いい加減はり倒すで!」

「お前だ。セオリー的な反応しかできないお前は失格だ。」

「なんの失格や!」

「で、私の仮装…お分かり?」

「えー…?………そんなイメージのモンスターって居る?」

「居るよー。正解はサキュバスでしたー!」

「あぁ!確かに言われたらそうやな。右から見ると男っぽくて左から見ると女っぽいな。」

「そうそう、コンセプトはどっちつかず!ぬ〜べ〜読んで、サキュバスは男にも女にもなれるって知ってさ、こんな感じにしてみました!」

ばっと衣装を見せびらかす撫子。右半身はマントなどを駆使して露出を控え男っぽく。つけまつげをしない代わりに目の周りはペイントをしている。左半身は露出を多くし、体のラインを強調させる。目元はフッサフサなつけまつげをつけて女らしさ倍増。髪型はウィッグらしく斬バラに着られていても艶やかな黒髪、そしてピンクの髪色とまぜこぜになっておりV系である。

「しかしまぁ…その技法、よう漫才とかで見るやつで、間抜けに見えるはずなんやけど…なんやろ、撫子のは造形的に素晴らしい言いたいわ。」

「んふふ、レイヤーの本気なめんな!しっかし女側の目ムチャクチャ重いわ。」

「やろうな睫毛バッサバサやん。まッ子猫ちゃんも舎弟もそれなら満足やろ。気合い入れてお菓子でも集めぇ。あ、Happy Halloween!俺からのお菓子な。」

「おお!メルシー。さてさてここで待機してみんなのコスを拝むぜ!」

舌なめずりうへへへ。みんなの衣装が物凄く気になる。

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