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その時丁度撫子も金を支払い終わってショタを追いかける。そして姿を見つけ声をかけた。 「ちょ、ショt少年!待って!」 「な、んですですか!?」 相当驚いたようで日本語が少し面白いことになっていた。 「あのさ、さっきモンブラン欲しがってたよね?」 「はいです…。」 「良かったら私のモンブラン貰ってくれない?」 「え!?そんな悪いです!それに僕が食べるんじゃないですし…。」 「へ?じゃあ誰が食べるの?」 「僕の先輩です。引退したんですけど今日は三年の先輩達が集まって僕達の指導をしてくれるはずなんです。だから先輩にも来てほしくって…先輩、モンブラン好きだから。」 「なんてナチュラル先輩×後輩!?やっぱり貰って!じゃないと私爆発するよ!?」 「爆発するですか!?それは大変です!じゃ、じゃあ僕がモンブランを受け取れば爆発しないですね!?」 「しないしない。」 「だったら受け取りますです!」 「わー!君かぁわぁいぃいぃ!あ、でも箱がないね……ねぇ、私が君の学校に入ることは可能かな?モンブランを入れる箱が無いから私ごと移動を…。」 「多分問題はないと思います…けどそこまでしていただくなんて…。」 「私の自己満だから気にしないで!ホラ先輩をモンブランで釣るんでしょ?」 「そうです!じゃあお姉さん、僕について来て下さいです!」 「いいともー!」 身長150cm程度しかないショタの後ろを170cmを超える身長の撫子が追いかける。一歩間違えれば…あれである。職務質問を受けそうである。 そしてショタの通う中学校へ到着。 「ダダダダーン!ここです!山吹中です!さぁ!テニスコートまで後少しです!」 「え!?ちょっ山吹でしかもテニス!?なんて一級フラグ建築士!?」 思わず叫んで立ち止まる。 「どうしたですか?」 「や、その…ね?」 「あっれ?ラッキー!また会ったね!」 「ゲェ!?千石清純!」 「二人ともお知り合いですか?」 「…いや、知らない人。」 「なにそれー、ちょっとそれは酷いんじゃないのー?」 「ナンパは酷くないのか。」 「あー!また千石先輩は女の人をナンパしたんですか!?いい加減にしないとダメです!」 「わー、壇君厳しいねぇ。」 「ショタに説教くらってやんのザマァ。あ、…もしかしてモンブラン好きな先輩って千石君!?」 「いえ、違いますですよ。千石先輩、亜久津先輩は来てますか?」 「んー…残念だけど来てないねぇ。」 「分かりましたです!お姉さん、もう少しついてきてくれますか?」 「うんうんうん、宇宙の果てまでついて行くよ!」 「俺の時と態度違いすぎー。アンラッキー…。」 「ショタは正義だJK。」 「んー…でも本当にどこかで見かけたような…?」 「残念ながら私の方でオレンジ頭の中学生は見た事無いんでそれは人違いの何者でもありません。」 「こんなに美人な君を忘れるだなんて俺の道に外れちゃうよー。」 「外れてしまえ畜生。」 「ま、いつか思い出すでしょ!次会ったらランチしようね。」 「…だが断る。」 |
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