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真田と柳生の執事喫茶から「行ってらっしゃいませ、お嬢様。」と見送られ暫し萌えに酔いしれてから、撫子はたこ焼きを買いに行った。そしてゲット。 「ホント…もう中学のレベルの文化祭じゃねぇ、食べ物売ってるとか…都会恐ろしい子!」 田舎の中学は舞台でクラスが劇をするかダンスでもするか、それかクラスによく分からないアートを飾るかするだけだぞ。 そんな比較をしながら撫子は食べ歩き。お行儀が悪いですよ。 「あー…たこ焼きウメベ!?ッガッッん、んんんっ…ハァ……。」 背中に後ろから強いタックルが、たこ焼きが喉に詰まりそうになった。 「撫子さん大丈夫っすか!?」 「その声は…。」 懐かしのタックル。そしてこのちょっと生意気そうだけど甘えてるような声を持つ少年と言えば…? 「お久しぶりっす!」 「いやーん!リョーマじゃないのぉ!今日も絶好調にカワウィネ!」 「はい!…撫子さん、たこ焼き美味そうっすね。」 リョーマが撫子の持っていたたこ焼きに反応。 「ん?うん、かなりの美味でござりますー。リョーマも一つ食うか?」 「いいんすか!?」 「いいす、いいす!ホレ、あーん…。」 撫子は爪楊枝にたこ焼きを刺して熱いからと言う理由で息でふーふーしてから、リョーマに向けた。 「!?あ、あーん…。」 「どう?美味しいでしょ?」 「美味しかったっす。色んな意味で、」 「ちょ、さっきから俺の存在シカトっすか!?」 撫子とリョーマがイチャコラしている間も居たようだ。桃城が、と言うよりリョーマは桃城と一緒にこの海原祭に来たらしい。 「……『アザゼルさんも居るよ』って言って。」 「は?」 「アザゼルさんも居るよって言って。」 「え?なんすかその台詞?」 「言え、淫奔の悪魔。」 「ア、アザゼルさんも…居るよ…?」 「じゃぁ、Je taime a croquer.」 「ハァ!?何語っすか!?」 「セイ!」 「ジュ、ジュ テーム ア クロケ……?」 「クッ…フランス兄ちゃんッ!………桃尻じゃないか来てたのか。」 「…えぇ、来てたっすよー。どーせ俺は越前のおまけですよー。」 「あぁ、自分の身分弁えてんじゃん。」 「フォローしてくださいよ!」 「お前にやるデレなど無い。さ、リョーマ。次どこ行こっか?」 「そうっすねー。」 撫子は速攻で意識をリョーマに戻す。パンフレットを開いて相談。 「あ、俺目から水出て来そう。」 目頭が熱いぜ。と桃城は目頭を押さえた。 なんやかんやで三人で遊ぶことになり、移動なう。すると男子トイレから何か言い争っている声が聞こえて来た。 「ん?なんだろ、物凄く聞いたことのある声が男子トイレから聞こえるぞ?」 「っすね、行ってみましょうか。」 不思議に思ったので中を覗いてみる。そこには一つの個室を囲っている立海テニス部の面子があった。 |
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