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「え、え?ANちゃん…橘君…と千歳君と…え?え?ちょ、kwsk。」 困惑なう。顔見知りが一杯すぎて逆に驚く。 「撫子様落ち着いて下さい。今から順を追って紹介しますから。お兄ちゃんも!」 「あ、あぁ。」 AN強し。いったん落ち着かせ、紹介していく。 「撫子様、改めて自己紹介から橘杏です。学校は不動峰。テニス部のマネージャーの様なことをやっています。そして柑橘系男児こと私の兄、橘桔平です。それからお昼に言った兄の友達というのは大阪の四天宝寺中学に通ってる千歳千里君…です。で、お兄ちゃん。この方が撫子様。今日うちに来たのはお兄ちゃんの料理を食べてもらおうかと思って…。紹介ってこんな感じでいいのかな?」 「懇切丁寧にあざっす…。」 「それでなんで撫子様は兄や千里君の事を?」 「あ、や…氷帝テニス部マネージャーしてるって言ったじゃん?その時不動峰とは都大会で当たったし…負けたし……。で、千歳君の方は…立海での練習試合で…ね。」 「立海ッ…!」 撫子が立海と言うと杏が物凄い形相になった。 「え、ちょッどしたの!?」 「こら、杏!俺は気にしてないと言っているだろう。」 桔平が杏を注意した。 「…だって……。」 「だってじゃない。ハァ…撫子さん、気にしないでくれ。」 「ハ、ハァ……。」 気にしないで、と言われたら気にしたい撫子だったが…結構真剣な目で言われたので気にしないことにする。立海とはこれからも仲良くしていきたいし、先入観持ちたくないし。いや、先入観て今更か。 「しっかし、桔平は懐の広い男たいねー。」 茶化す様な口調で千歳が言う。 「千歳、茶化すな。」 「茶化しとらんね。事実ばい。…けど桔平。」 「なんだ?」 「怪我、せんこつ。」 「!?」 「親友が怪我をしたなんて、気にせん言う方が無理ばい。俺みたいに桔平はならんでほしいとね。」 「…そう、だな。」 「それに、桔平を傷つけていいんは俺だけたい!」 「ハァ?お前何言ってんだ。初めて会った時みたいに殴り合いをしたいのか?」 「冗談たい。今は桔平の作った手料理が食べたいばい。」 「昨日も散々食っただろうが…。まぁ、いい…明日には大阪帰れよ。」 「…善処するばい。」 「…………ボーイズにラブってる…。」 ……BLくせぇ…何このナチュラル系。なにこれ、一瞬二人だけの世界が形成されてたよ。私と杏ちゃんテラ空気だよ。え、これうじうじさんと小春君の次に続くガチ?…ネタにしてもいいですか!?だって傷つけていいのは俺だけとか、かなりのフラグでしかないやん。 「そうだ。杏、少し手伝ってくれ。」 「あ、うん。撫子様と千里君はあっちの部屋の方で休んでて下さい。」 「了解ばい。」 「あ、私は料理してるとこ見たいから見学させてー。」 撫子と杏と桔平が台所へ。千歳が不動峰のメンバーが集まっているであろう部屋へと移動した。そして撫子は柑橘系男児もとい桔平の作った料理達を生で見ることが出来た。そこにはジブリがいっぱい。ジブリ代表ケモノキャラ、トトロの大中小。猫バスだってまっくろくろすけだって居る。もちろんほかの作品のキャラも料理で見事に再現されている。 |
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