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そして速攻で原因究明が解明。 「え、何これ、少な!?」 学年ごとに差はある。だがしかし、氷帝の課題の量には到底及ばない。撫子の叫びに反応した部長sが課題一覧を覗き見る。 「…なんや、これ。中学生がやるレベルの量やないとちゃう?」 「あぁ、確かに…俺達が習っていないところもあるようだ。」 「へー、お坊ちゃま学校って大変なんだねー。でも俺の学校も文武両道を目指してたはずなんだけどなぁ…ね?ブン太、赤也?」 「「ッイエッサァア!!」」 「で、桃尻、言いたいことはある?」 「……調子にのってすんませんでした。」 「フン、二年の宿題も終わってない愚民が…ひれ伏せ。」 「さて…一年の宿題も終わっとらん金ちゃん、俺が直々に教えたるわ。」 「えー、ワイ遊びたぃぃ…。」 「金ちゃん、毒手…?」 「やる!やるから毒手だけは堪忍!」 それぞれ終わっている人の一部が終わっていない人のサポートに入る。終わっている人でサポートしない人は自主勉である。 「あ、宍戸、アンタは何が終わってないわけ?私的には宍戸が終わってないのが不思議なんだよねー。アンタが苦手な英会話の課題って夏休み明けのテストに向けてだから課題は無かったでしょ?」 「あぁ、それはラッキーだったんだが…俺が終わってないのは、読書感想文…。」 最後まで残る課題の座を微動だにしない、大抵の生徒のラスボスだ。 「あー…。」 「読書感想文ってよー、毎年あるけど存在意義が分かんねぇ。」 「まーねー、私もパンピ時代はそう思ってたよ。」 「パンピ?」 「あぁ、気にしない気にしない。コツ教えてあげよっか?」 「ホントか!?」 「うん、テニス部レギュラーから課題をやってこなかったなんて泥を塗る以外の何者でもないしね。」 「…毒を吐くな毒を。」 「吐かせてくれよ…お前…さっき見ただろ?私が…私が……うわー!最悪!代末までの恥だぁあ!同情するなら墨汁をくれ!つーかいっそ芋子って呼んでぇえ!」 「意味分かんねぇし、大袈裟だろ!過去を自分から抉るな。俺だってあん時見たモンは忘れてやるから。」 「…今宍戸の心遣いに全俺が泣いた。よし、教えてやろう。」 撫子は意気揚々と教える。まぁ、下手したら妄想の固まりとなる文章構成になってしまうというデメリットもあったが、その辺はどうにかして避けるさ。 宍戸にコツを教え、次自分は何をしようかと辺りを見回す。それぞれ1対1で教えている。撫子の出番は無さそうだ。 「撫子さん、いいか?」 柳が声をかけてきた。 「なんだい?」 「赤也に英語を教えているのだが…手伝ってはくれないか?」 「おお、いいよ。」 二つ返事。 「ん?撫子ちょい待ち、自分英語苦手やったやん?」 「過去の俺と一緒にされたら困るぜ。私は一夏で進化したのだ!!」 「どこがや。アホさ加減は一つも変わっとらんやん。」 「making a fool of me should stop the poor subject was only lost during the summer vacation. Even if it is praised, it is not what it is criticized. (私を馬鹿にするのは止めろし、夏休み中に不得意教科を無くしただけだっつーの。褒められるべき事であっても貶されるようなことではないんだよ。)」 英語で反論。ちゃんとした発音で完璧。 「…は、あ?」 いきなり撫子が英語を喋ったことにより、驚きを隠せない忍足だった。 「さてマスター行こうか。」 そんな忍足を後目に撫子はマスターと共に赤也の所へ移動。 ――― 英語は翻訳機を使って変換しています。 変なところがあってもそこはスルーでお願いいたします。雰囲気だけ、感じ取ってください。 |
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