青春Destroy | ナノ


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「さて蔵さん、まず蔵さんから見ての四天宝寺をどうぞ。」

「せやなー、王道はユウジ×小春やろ。あれはユウジがガチすぎて見てて楽しいわ。」

「やっぱかー、蔵さんのサイトの看板小説になってるもんね。更新楽しみにしてますー。」

「おお、またこの合宿で出来たネタで更新できるで。むしろマッハで更新したいわ。」

「っしゃあ!他は?他は?」

「他はー…あ、せや俺の中で長年謎のCPがあんねん。」

「ん?なんだい?」

「謙也と光なんやけど、どっちが左でどっちが右がずっっと悩んでん…。」

「あー…光君×謙也君、謙也君×光君……でも私的には謙也君×光君かなぁ。五月にあったときの印象だと…先輩×後輩が王道だと思うし……。」

「やろ?でもな下剋上で後輩×先輩ってかなり萌えへん?」

「ヤダ何それかなり萌える。」

「捨てがたいねん、ホンマ…。」

「やばい、それの二択は難しい…あ、やっぱ私、謙也君総受け派にするわ。」

「その心は?」

「蔵さん×謙也君も推してるから。」

「ぅおおおおい!俺もか!俺も組み込まれとるんか!撫子さんマジで自重せーへんのやな!」

「蔵さんだってして無いじゃん!蔵さんなんてあれじゃん、私と光ちゃんを百合で絡ませてんじゃん!」

「でもええ作品やろ!ぶっちゃけ自分で書いてて自分で萌えたわ!」

「新境地をありがとう!!最高にhighってヤツだぁああああああああ!」

「まぁ、ええ……次氷帝の聞いてええ?」

「えーっとだな。マジ王道なのが鳳×宍戸でー、忍足×岳人でしょ。あと跡部×日吉かなぁ。それから跡部と忍足。」

「ん?最後のはどっちがどっちや?」

「決めかねてる。どっちも美形だし、どっちも受けっぽいし…それにこいつらは私の逆鱗に触れやすいから常に脳内ではイジメたい対象でね。その二人をCPるよりも先に×跡部とか×忍足とかなっちゃうのよねノホホホ。」

「確かに、顔がよかったら……一理あるわ。」

「でね、大穴が私の中ではあるんだよ。」

「なんや?」

「ジロー総攻め。」

「なん…やと!?」

「確かにね、あの子はマジ天使なんだけど…時々滝達みたいな黒いオーラが、こうブワァっとね。」

「大穴や、新ジャンルや!」

「天然腹黒天然鬼畜天然ドSって良くない?」

「ええ!むっちゃええ!やったらうちの金ちゃんも攻め要素あるんちゃうか!?」

「あーっ!あるかも!って言うか絶対ある!あの純粋さが計算だとしたらヤバい!」

「「はぁあ!エクスタシー!!」」

暴走して暴走して、ブレーキなんて初めから無くて、止まる事など知らず暴走列車×2が通ります。これ以上、白石と撫子が話したことを表現すると[ピー]音炸裂で何がなんだか分からない物になる。
そして二人の熱が一区切りされたときにフと時計を見ると午前二時を回っていた。

「あー…もうこんな時間か……寝るか?」

「うん、明日私光君と収録があったんだ…流石に寝る。」

「それ見学してもええ?」

「いいともー。」

二人は部屋に戻っていった。

「あ!蔵さんちょっと待って!」

「なんや!?」

白石があくびをしながら部屋に入ろうとドアに手をかけたその時、撫子に呼び止められた。

「あのさ、みんなの寝顔を写真に納めたい。カメラなら部屋にあるから!お願いッ滅多に見れないイケメンの寝顔をとっておきたい!」

「撫子さん…抜け目ないなぁ!」

「無いに決まってる!だってこんなピチピチのイケメンの寝顔が一同に集まるなんて無いからな!むしろこの先一切ない気がする!」

「確かに一理あるわ。分かった入れたる、カメラ持って来ぃ。」

「しゃぁ!」

撫子は目にも止まらぬ早さで自室へ、そして戻ってきた。

「早っ。」

「お待たせ!さぁ、行こう!ユートピアが私を待ってる!」

白石を先頭に撫子は男子寝室へ。みんな寝ております。撫子と白石は足音をたてないように一足、差し足、忍足、じゃなくて忍び足。

「みんな寝てるー、蔵さん寝てるよー。」

コソコソ、内緒話のような声の大きさで話す。

「せやなー…見てみぃ、財前の顔、まだあどけなさがあるでぇ。」

「なんの、仁王や忍足なんて寝顔ですら色気の塊だぞ。欲情すっぞコラ。」

「撫子さん、自重や。しかし不二君や幸村君もものごっつ別嬪や。」

「ホントそれ、写真を撮っておきたいけど絶対後からなんかあるから撮らない。だがしかし、穴が開くぐらい眺める。」

「せやな。」

撫子は細心の注意をはかりみんなの寝顔を撮っていった。

「よし、ミッションコンプリート。蔵さんご協力感謝する。」

達成感に満ち溢れ、撫子が大切そうにデジカメを抱えた。とてもいいひと仕事をし終えた。

「おめっとさん。」

「ありがとさん、じゃ私は帰………る…?」

晴れ晴れしい笑顔がなんだが、曇ってきて紡ぐ言葉がいきなりたどたどしくなる。

「どないした?」

「……部屋の鍵がない…。」

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