青春Destroy | ナノ


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撫子は赤也に連れられゲームセンターへ移動した。そこには財前と越前の姿もあった。どうやら撫子含むこの4人でゲームセンターで遊ぶようだ。

「撫子さん!待っとりましたよ!」

「やぁやぁ光君にリョーマお待たせしてしまったようですまない。」

「いえ、待ってる時間も至福になるんで。で、切原さん帰っていいっすよ?」

撫子が居たら用はないんで、とリョーマがあしらう。

「意味分かんねぇよ!一番最初に撫子さんをゲーセンに誘ったの俺だぜ!?」

「ですですよー、赤也君とは合宿決定したときからの決定事項的な?」

「「チィッ!」」

財前とリョーマが盛大に舌打ちをした。

「………撫子さん、何しましょう!」

その大きな舌打ちに赤也は顔を歪めたが、これから撫子と遊ぶということを全面に意識して、その苛立ちをおさめた。

「うーん、ぶっちゃけ音ゲー位しかしたことないんだよなぁ…赤也君何したい?」

「だったら俺オススメのゲーム制覇してもいいっすか?」

「勿論、おk。」

する事は決まったようで四人は移動。

「まずはこれっす!」

赤也が案内したのはレーシングゲーム。

「おおー…。」

「これマジでリアルなんすよ!」

「リアル…酔わねぇかな。あ、これって対戦できるよね?」

「勿論、出来るっす!」

「よっしゃ、光君もリョーマもやろう?」

「いいんすか!?」

「よいよい、プレイヤーは多い方が楽しいし。」

さてプレイしようとお金の入れ口を見る一プレイ200円、とその隣には『100ATB』と書かれてあった。

「……ひゃく…えーてぃーびー?」

「あ、これアトベって読ませるらしいっす。このホテルでしか使えない通貨らしいっすよ。跡部さんに言ったらその通貨がごそっと貰えました。」

赤也が見せてくるメダルの量はメダルゲームで軽く遊ぼうって思ったのにhitし過ぎて、「これ…いつ終わるの?」って半絶望状態に陥るぐらいの量を赤也は貰っていた。

「…遊びまくれるねー!」

「っす!」

で始まったレーシングゲーム。簡潔に言うと一位赤也、二位撫子、三位財前、四位リョーマだった。

「うーん…やっぱ負けたぁ!」

「ゲームで俺に勝とうだなんて無理っすよ!」

「撫子さんに勝とうとは思わんかったけど、そしたら必然的にアイツに負けるんか…。」

「俺、最下位とかヤダ……。」

リョーマがプクゥとふくれっ面した顔になった。

「!?…リョーマアンタって子は……可愛すぎるだろうコノヤロー!」

リョーマを思いっきりハグ。衝動的に抱きつきたくなるのは仕方ない。リョーマがマジ天使なのが悪いんだ。

「「!?」」

((この手があった!!))

こうして新たな戦いの火蓋が切って落とされた。赤也と撫子がトップ争い。リョーマと財前が最下位争い。後者は最下位をとって撫子に慰めてもらうという下心満載な勝負である。極端に低いスコアだと怪しまれるから程良く点を取らなければならない。これがまた難しい…らしい。シューティングゲーム、UFOキャッチャー、格ゲー、をやっていった。が、撫子は一向に勝てやしない。結果、

「キーッ!赤也君チート!チートすぎるよ!」

逆ギレた。

「チートとか人聞き悪いっすよ。俺の実力っす。」

「もうやだッ!」

「まぁまぁ、撫子さん次はあれやりましょ?」

時計回りにゲームを制覇していって次は音ゲーの代表格ポップンの登場だ。
キターッ!俺様の時代キターッ!これで赤也君に勝つる。と撫子は心の中で歓喜。

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