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さっきまで大地と仲良くしていた忍足が起き上がり、撫子をホールドする。 「さっきはよくもやってくれたなぁ、やられたらやり返したる。これ関西の鉄則や!ほなら今度はこっちから、行くでぇ。」 「……………………。」 「うわ忍足、撫子から離れて欲しいC。」 ジローが忍足を押し返す。それでも撫子がジローの頭を撫でる手は止まらない。 「いややぁ、撫子とくっついてるんがええんやぁ。」 「忍足、やらC〜。」 「傷つくわぁ、撫子慰めてぇな。」 「……………………ハン。」 忍足ガ攻撃(吐息)ヲクリダシタ。 撫子ヘノだめーじゼロ。サラニ鼻デ笑ウトイウかうんたーヲ仕掛カケテキタ。 「効かへん……やと!?」 「ベーコンレタスCDで鍛えた私の耐久性をナメんなよ?」 「なっ!?」 「ジロー、ちょっと練習してきて?離れたくないけど、これから先の会話はジローにはまだ早いんだ。」 「A〜。」 「今度の練習試合でジローの活躍する姿見たいなぁ?」 「わかったC!練習してくる!跡部ー相手してぇ!」 「アーン?まぁいいぜ。」 スタタタタ〜と跡部に近づくジロー。 「腐腐腐腐腐腐腐腐腐…。忍足ぃ懲りないようだね。次は精神的に痛めつけてやんよ。あんた、自分がかけ算されてたら嫌なんだよねぇ?中途半端に理解してるのも考えもんだね。」 「きっ利かへんもん!」 「吠えてろ!さっき私の目の前でジローとイチャついてどうしたいたいんだ?わざわざ私をダシにしてジローの嫉妬を計ってたんですか?え?ジロー×忍足? しかもジローは跡部にひっついて行っちゃって跡部←ジロー×忍足? いや跡部も満更でもなさそうだったから跡部→←ジロー×忍足? さらにさっき君監督の事誉めてたな?跡部→←ジロー×忍足→監督? これって監督に妻子が居たらおもしろくなーい?あれ?そういやさっきは岳人に助け求めてたねよね。+岳人×忍足?総受け?え?まさかの忍足総受け?そんで何というドロドロ。このビッ○。」 「ぎ…ぎがべんもん。」 半泣きですよ。忍足君。 「まだ強がるか…。」 「ドロドロとかあれですね?もうR入っちゃっても構わないっつーことっすよね?だったら…――が―――してさらに――の―――が―になって嫉妬に狂った君が―の――――で――なことやっちゃって―――――――――――――――――。」 「…………。」 もう反撃する言葉すら発せない忍足であった。 「ふん、ひれ伏せ愚民。」 「撫子……おま、まだ14やろどこで仕入れたんや……。」 「ドキッ…。」 「まさか…。」 「…………迷い込んだ裏ページで官能まで満たされました。」 「この年齢詐称が。」 「忍足…もしバラしたら…………ね?」 「もう…堪忍してぇな……。」 「忍足が何のアクションもしなかったらいいことですがなにか?」 完璧に忍足より優位に立っている撫子。 「絶対、弱点見つけたるからな!」 「ふん。ま、精々頑張りな!岳人とぉジローはドコー?鳳宍も観察……って毛根だ…片づけ始めないと。」 干したタオルを部屋に移して、使ったタオルを回収。ドリンクも片付けて…えーっと、 撫子がぶつぶつと言いながら作業に入っていく。 「……なぁ撫子。」 「なにさ。」 「ホンマ無理やり入らせて悪かった。」 「……そだけど……今は入って良かったと思ってるから、君たちはテニスをしている人じゃなくて私のただの友達って思えるようになったからね。偏見もしなくなったよ!君たちとあいつは違うもんね!」 「さよか。」 「おうよ!」 忍足のもとから去っていく撫子背中はとて勇ましかった。 |
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