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「精市君!?…と滝と周助君……!?」 「やぁ、君も入ってたんだね。おはよう。」 今度は例のあの三人組がやってきた。三人が湯船に浸かることによりお湯が外に流れ出す。三人ともぱっと見女でその辺の女よりも色気がある。頬についた水滴を指でサッと拭ったらさらに色気が溢れ出す。 「なんだかとても麗しいのだが…小春君どう思う?どんなスキンケアしたらそんなんになれるの。」 「嫉妬しちゃうわぁ!」 「フフッ褒め言葉として受け取っておくよ。」 幸村が代表して言う。 「あぁ、その微笑みが眩しい!!」 「…椿崎さんって結構スタイル良いね。」 「ワォ、精市君からセクハラ発言が飛び出したぞー。全軍退避だー。」 「え?」 「すみません、いや、精市君も男だなぁと思って現実逃避的なことをしてしまいました。 実にすみません!」 「フフッ君、気付いてる?今、この場所で女子は君だけなんだよ?怖くないの?」 確かに今、このホテルに滞在しているのは撫子以外は男子だけ。 「怖い…ねぇ、大抵の男子なら蹴りで沈めれるからそこまで怖くないんだよなぁ。盛んな、盛るなら二次元で盛れみたいな?むしろここで手を出して世間上勝てるのは被害者の私。後、精市君達は……。」 「俺達は?」 「私を襲っても何もメリットが無いから手は出してこないでしょ?」 「……フフフッ確かに、そうだね。」 「なーに、つまんないことを今更…私最近男子としか連んでないからねー。男化するんじゃないかと思ってるほどだよ。むしろ今すぐ男になって君達のメンバーに加わりたいと虎視眈々と狙っているで候。」 「クス、撫子さんの発想は面白いね。」 「お褒めに預かり光栄ですっと。」 「でも…撫子さんは女だよ。」 「あらやだ、なんかテレる。」 「その証拠、見たくない?」 「証拠?」 「そう、証拠。」 不二が撫子の近くまで寄って耳元でコソコソと伝える。 「えー…それ、私かなりキャラ崩壊じゃん。」 撫子には珍しく渋っている。 「ねぇ?二人だけで話をするのは狡いんじゃないかな?俺にも教えてよ。」 「いいよ?」 不二はヒソヒソと話すのを止めおおっぴらにした。 「………フーン、面白そうじゃないか。」 幸村と滝は肯定的だ。 「私のメリットが見つからないよー。」 「何を言ってるのかな?それにはこんなメリットがあるじゃないか。」 滝がメリットを述べる。 「ごめん、私が間違ってた。うん、ホント、やるわ。でね?ついでにこうしたいんだけど……。」 意見を否定から肯定に変えて、さらに撫子は意見を出した。 「それは…撫子さんらしいイタズラだね。」 「んふ、カメラ要るよねー。あ、蔵さんにも仲間になってもらおうではないか!」 「あぁ、そうだ。そしたら寝る前仁王と入れ替わって見るのも良いかも。」 「ナイス俺得!仁王にも相談してみる!あ、仙人掌さん。今日撮影するからフロアブチ抜きの階に来てね?」 「今日するんだ。分かった、楽しみにしておくよ。」 「…ねぇえ?私のぼせてきてもうたわ、上がらん?」 小春がギブアップした。 「そう言えば長らく浸かってるね。私もついでにあがるよ。じゃお三方後でねー。」 別れる挨拶をして撫子は女湯の方へと戻り着替え。 そして、朝は食堂的なところで食事。補足をするなら朝食と昼食は食堂で各自バイキングだ。夕食だけあの部屋でとるのだそうだ。食堂着くと、まだ誰も居ない。温かいご飯達が撫子を出迎えた。そして好きな料理をとってから適当に座る。 ご飯を食べてたら誰か来るでしょう。 |
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