青春Destroy | ナノ


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枕がそこら彼処に飛ぶ。
しかし未だ脱落者0、みんな運動神経が良すぎるのだ。撫子も飛んでくる枕を避けつつ、狙いを定めて投げつける。しかし枕投げに集中することができない。
何故なら浴衣という最強の兵器が撫子に向かって最大級の効果を発しているからだ。

うわあああああ!!浴衣のチラリズムパネェェェエエエ!!!!!ユニフォームから見える鎖骨とはまた違ったエロス!!を感じるよ。とりあえず…テラ健全組とアダルティ組があるな、うん。貴様ら本当に中学生か、別にこっちは目の保養になるから一向に構わねぇけどな!こんなイケメンたちの「ドキッ男だらけのまくら投げ大会〜ポロリもあるよ〜」みたいな競技…うん。最高じゃねーの!!とりあえず、この様子は絶対に写真をとるべきだよね。ここで撮らなかったら一生後悔するよきっと。私は後悔したくないね。だからこそ!この瞬間を激写する!

さて、写真もしこたま撮ったし私も戦闘態勢に入りますか。しかしよかった浴衣じゃなくて、もし浴衣だったら思いっきり動けないしね。誰から沈めようかなぁ…あ、こいつにしよう。この恨み晴らさでおくべきかこの恨み晴らさでおくべきかこの恨み晴らでおくべきかッ!

「死ねや桃城ぉお!」

「んだと、ミーハー嘘つきデカ女!」

「先輩に向かってその口の利き方はなってねーんじゃねーのお!?お前組み敷かれるか!?コルァァア!湯呑マッスルアタック!!」

「もうアンタなんかの脅しには屈さねーぜ!!」

「…脅しじゃねーんだけどなぁ…。」

ただいま絶賛連載中、『俺を熱くさせるお前』(短編予定だったが桃城の撫子に対する態度に改善が見られなかったため長期連載へ)
いつもクール、悪い言い方で冷めている。感情を出したことのない少年侑治が一人の少年、武市によって感情が芽生える。武市は侑治と過去に遭遇したことがあり、なんと侑治がクール過ぎる原因を作ったのが武市だった。絡み合う因果、因縁、運命。その柵から解き放たれ二人は結ばれるのか!?
※悲恋、死ネタです。


「グハァっ!?」

「へ?」

桃城が横から飛んできた枕にまともにぶち当たり、ノッカーウ☆
撫子に気を取られすぎていた。誰が投げたんだろうと枕が飛んできた先を見てみると、リョーマと財前がすっきりした顔で居た。

……お前らか…GJ!!仲間割れ?そんなの起きていない。リョーマは元から撫子の味方だ。

「撫子さんへの暴言は見過ごせないっすyイデ!?」
「撫子さんに暴言とか…ダサいっすわガ!?」

「リョーマ、光君!?」

二人ともに枕が飛んできた。

「越前君…すまんなぁ。」

「部長、俺味方なんすけど。」

「なんや、前からちょぉ気ぃ食わんかったからついでや。大人しく退場しぃ。心配せんでもええで。自分が居らんでも負けへんから。」

「チッ…。」

「うわー…ガチの仲間同士のつぶし合いキター…。」

そう言えば脱落者が結構出た。部屋の端の方にかたまっている。
桃城、リョーマ、財前、大石、ブン太、ジャッカル、柳生、小石川、幸村、滝、不二……は?

「……は!?滝達脱落したの!?」

「だって落ち着いて見学していたいじゃない?」

「あー…そう言う…っと危な。」

「チィ、避けやがったか。」

「跡部、テメェ!仲間つぶしてどうする!」

枕が飛んできて避けたら舌打ちが聞こえた。見ると跡部が撫子を睨んでいた。

「ハッ、んなもん知るか、日頃の恨み辛みをここで晴らしてやるぜ。」

「私、そんなにひどい事してなくね!?そっちがその気なら…この前アンタ!私とラリーした後片づけも一切しないで帰っただろう!ふざけてんじゃねーよ!あの後一人で片付ける羽目になったんだぞダァホ!!」

ここに撫子vs跡部の試合が勃発。

「片付けるのはマネージャーの役目だろ。」

「自分の使った物は最低限片づけて帰るのが選手としての礼儀じゃねーのか!」

「俺様にその法則は通用しねーぜ!」

「いつかその俺様潰されるからな!むしろ私が潰してやんよ!!覚悟しとけよ!フライング摂政ポセイドン!!」

「俺様が潰されるわけねーだろ!」

「油断からヤられるんですぅ!むしろヤられろ。それが世の為、人の為、そして俺の為。飛鳥文化アタァアック!!飛鳥文化の重みを知れぇ!!!」

「ッテェ!!」
「イデェ!!?」

撫子の風船も跡部の風船も割れてしまった。互いが投げていた枕ではなく全く別の方から飛んできたものだ。

「ねぇ、跡部さん撫子さん。俺を仲間はずれにして二人だけで戦ってるとか…潰すよ?」

どうやら赤也がぶつけてきたようだ。
周りを見れば撫子と跡部と跡部以外の人は風船が割れてしまったようですでに端へと寄っていた。つまり、撫子と跡部が戦っている間にも他のメンツの叩き合いがあってその中で残っていたのが赤也。その赤也に気付かず戦っていたようでシカトされていた赤也がついにキレて横槍を入れてきた。

「…嘘だろ、赤也君……。」

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