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「なんで撫子は浴衣やないんや!男子は空気を読んでみんな浴衣やぞ!」 「なんて俺得企画開催中!?みんな部屋に集まってるよね!うっひょーいマジ神!」 瞬間移動で今、撮りに行きます。 「ちょい待ち!ホンマなんで撫子は浴衣やないんや!部屋に付属されとったやろ!」 「あー…探してねぇや。荷物置いただけで部屋でくつろいでないし、明日着るから許して。」 「俺がどんだけ楽しみにしとったか分からんのんか!?」 「…まぁ……浴衣は確かに萌ゆるけどさ、足フェチの忍足としては私の今の格好の方が嬉しいんじゃねーの?」 撫子の今の格好は短パンのため足丸出し状態だ。浴衣よりも足が現れている面積はとても大きい。 「確かにその格好も嬉しいけどなぁ!夏万歳!!やけどなぁ!浴衣の裾から見えるあのチラリズムがたまらんのんや!なのに…撫子はっ!」 男のロマンを返せ、と忍足が騒ぐ。 「………同意はするが…嘆くのは止めろ。折角のイケメンが台無しだ。私のフォトコレクションをけったいなものに退化させないで欲しい。」 「ぅう〜っ。」 撫子はうなり始めた忍足を放置しみんなが集まっているはずの部屋へ移動した。 ドアを開けるとそこは…。 「イケメン浴衣祭りじゃワッショオーイ!!」 「「「なんで撫子さんは浴衣じゃない!!」」」 「いやー、忙しい。忙しい。写真を撮らないと、これは義務である。」 忍足と同じ事をぬかしているメンツも多数見受けられたが、そんなのは聞き流す。 部屋に飛び込み、唸れ俺のデジカメ。 浴衣男子を次々撮っていく。気前よくポーズをとってくれるメンバー。 みんな可愛いよー!カッコいいよー!目線はこっちねぇ! わざと色っぽいポーズをとってくれた滝をはじめとする三人。ちくしょー!女辞めてぇ! 撮られることをイヤがってもその嫌がっている姿を撮られるメンツ。恥ずかしがってる姿っていじらしくてたまらん。 「はー…目が今なら視力が数倍に跳ね上がってる気がする。」 「撫子さん…なんで、浴衣やないんや!」 白石が嘆く。 「しつこいぞ。…蔵さんも忍足と同じ事を言うのか…。大丈夫だ。明日は着る予定にしたから。まぁ、予定は未定だけれどもね。」 「いとこ君と…前言撤回するわ。…石鹸のええ香りやなぁ。エクスタシーや。」 クンクンと鼻を動かす白石。撫子との距離を合法的に近くすることができる行動をとった。流石甘い妄想を難なくこなすことができる白石。行動までも二次元めいている。 「ねー、流石跡部財閥系列のホテルだよ。高級な石鹸なんだろうねぇ。」 「アーン?石鹸は男湯も女湯も同じのを使ってるはずだぜ?」 「…だそうです。ぜひ謙也君あたりの香りを楽しんで下さい。それを私は激写する。」 「遠慮するわ。」 それから忍足が部屋に入ってきて、全員集合。豪華な夕食をいただきます。満足いくまで食べて、飲んで、食べて終わって、屯っていれば気付けば9時。 今は食器は片づけられていて、布団が海のように敷かれている。 「こうなったらやることは一つっしょー!枕投げ!」 枕を高らかに掲げて叫ぶ撫子。 「来たでー!!絶対大人数のお泊まり会でするべき事やー!撫子、ルールを説明せぇや!」 「お?忍足もノリノリだね!コホン、説明しよう。枕を人にブチ当ててその人の風船を割ったら勝ち。割られた人は退場ね。」 「風船ってなんだ?」 宍戸が質問してきた。 「これから配るから。」 よく水風船として使われる大きさの風船を配っていく。適当に膨らまし、身体のどこかにくっつけておくように指示。 「ねぇ、罰ゲームとかないの?」 滝がニコっと笑いながら聞いてきた。 「…必要ですか……。んー…屈辱的なのが良いですよねー……やっぱ女装かなぁ。」 女装かなぁと呟いて様子を見れば青ざめている人が多数。その反応を見て、ニヤリと笑う。 「よし、それでいきましょ。制限時間は無し!罰ゲーム対象者は……二番目に残っていた人が所属していた学校!さらにみんな大好き連帯責任だから、頑張れ。俺も、頑張る。」 「なんで二番目に残った学校なの?」 「良いことを聞いて下さった周助君!一番に脱落って事にしたらその時点でゲームが終わるからだよ。」 「なるほど。」 「そう言うこと、…他に質問はあるかい?」 反応を待つが疑問を持っているメンバーはいないようだ。 滝、幸村、不二が自分の学校のメンバーを脅s…に喝を入れてゲーム開始。開始前から緊迫した空気は流れていたけど、気にしたらその時点で負けだ。 「ッシャー!セット!ぶっ潰す!!」 「「「ヤッハァァアアアア!!」」」 |
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