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そして全国大会決勝。立海vs青学 撫子も知り合いが出てると言うことで観戦に行った。もちろん、お約束通り寝坊して。 「私はなんと言うことをしてしまったんだ?」 今日は、幸村君と周助君が出場するから行かなきゃな試合だったのになー。あ、でも今から行けばきっと間に合う。 会場に着いたときには第一試合の開始中。今回はどっちにつくと言うわけでもないからはしごしようと思う。とりあえず立海から、 「おはよう幸村君。おはよう諸君。」 それぞれおはようと帰ってきた。 「オーダーは?」 聞くと柳が教えてくれた。 「へー……。」 「撫子さんはどう読む?」 「んー…仁王は負けるな。」 「何じゃと!?」 「だってあの周助君が相手でしょ?ヘタレな仁王が黒属性の周助君に勝てるとは思えないんだよねー。」 「…プリ。」 「まぁ…それは私の妄想だからな、現実と妄想は違うから気にすんな。で、今は真田君かぁ…。」 真田×手塚? 手塚×真田…? 「撫子さん、あの二人は小学校の頃からライバルだぞ。」 撫子のウ腐腐な雰囲気を感じ取ったのか、柳は撫子に妄想材料を渡した。 「なッ!?」 「しかも真田がかなり執着している相手だ。」 「ブフゥ!」 ライバル=王道CP、これ常識。いがみ合う中で少しずつ相手のことを調べて知って、認め合って。成長した姿にちょっとときめいてみたり、こう…ムラってしてみたりか?キャーッ!ライバルCPは不滅っすよ! 「撫子さーん、俺らのこと応援して下さいっすよー!」 「何を言っているんだい赤也君。応援するに決まってるじゃない……か!?」 「どうしたんすか?」 「や、ね……マスターとダブルス…なんだ…?」 「そうっすよ!柳先輩と組むんす、楽しみっすよ!」 公式キッッタァ!!しかも赤也君は楽しみ…だと!?なんだそのわんこ、…ハッ!?わんこはCPとしてはわんこ攻めというカテゴリーが…まさかの赤也×柳!?有りか…無しか…や、無いという選択肢など無い。有りに決まってるだろう。…ん?でも前回はマスターが赤也君を若干いじめてたから柳×赤也であって………。…!?豹変するってどうよ!!赤也君はいつもはポワポワしてるけどいざとなったら狼?やーんR指定いっちゃう? 「…撫子さん、妄想をする事は容認するが…サイトには載せないでいただきたい。」 「あらバレた。分かったよ、また今度考えながら善処しまーす。」 「……頼んだぞ。」 「んー……うん、じゃ私、青学の方に行くから。」 きりもついたし、青学の方にも顔を出しておく。 「なんすか撫子さん、俺らを裏切るんすか?」 「は?」 「青学なんて応援して…俺らを見捨てるんすよね。立海を応援するって言ってたの…あれ、嘘だったんすか?」 「赤也君…何を言っているんだい?私は立海も青学も平等に応援するよ。だって友達が両方に居るんだもん。それにどっち派?って聞かれても困る。私は氷帝派であり、田舎の学校派だよ。今回の試合じゃ偏りはしないよ。」 「………。」 「そうだぞ、赤也。あまり撫子さんを困らせるな。」 「…すみませんっす……。」 シュン…としおれた耳が見えた気がした。 「ッ…こっちこそゴメンね!どっちつかずな人間で!それに今回は幸村君と周助君がぶつかってるわけだし……。」 偏った応援なんてしたら私の命が危ないわ。 「ねぇ…さっきから気になってたんだけど、なんで不二君だけ名前呼びなのかな?」 赤也、柳と話していたらにこやかな笑顔で幸村が聞いてきた。 「周助君が…名前でって……。」 「だったら俺のことも名前で呼んでよ。」 「エー、ソンナ滅相モナイ……。」 「え?俺のお願い聞いてくれないの?」 「や、そんな!呼びますよ、精市君!!精市君ですね!」 呼びたくねぇよぉお!こぉわぁいよぉおお!! 「大丈夫、怖さを植え付けるのが狙いだったりするから。」 同じ笑顔で言ってきたはずなのにこの笑顔は冷たいぞ? 「じゃ、ゆk精市君!私、青学の方に行くよ!」 「フフフ、行ってらっしゃい。」 |
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