青春Destroy | ナノ


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部活が終わりケータイをチェックすると大変な事になっていた。

「ヒィっメールが9通!?なんで!?」

いつもはそんなにケータイにメールが入ってくることがないから余計に驚いた。よく考えれば、合宿のことについてのメールだろうと予想がついた。その為、一つ一つに目を通していくことにした。

『柳だ。合宿の件は精市から聞いた。無論俺も参加だ。それでだ、自由があったとき少し俺と供に考察をしないか?あと乾でんちも居るのだが、撫子さんに会いたいそうだ。考えてはくれないか?』

「おk把握。考察ね、私は考察と言うより妄想になってしまうのだが…それでも良いならお供しようぞ。乾でんちさんに会えるなんてテラ嬉シス。私も楽しみにしてるって伝えといて。」

『柳生です。合宿私も参加します。そして仁王君からもメールが行ってると思いますけど仁王君とのあわせ、また写真を撮らせて下さい。』

「良いよ!こんなぶっさいくな私を撮ってくれるのなら是非!」

『まー君じゃ。俺もその合宿に参加することになったぜよ。折角じゃけん、なんかのあわせせんか?するんならキャラはあとから決めようかの。』

「撫子たんだぉ。まー君なんてクソふいた。おkあわせしよ、キャラは泊まるところが決まってから決めよう。それが妥当だ。」

『赤也っす!俺も合宿参加するんでなんかゲームで対戦しましょう!』

「イイネやろう!」

『不二だよ。今回は私信。そう言えばね手塚の秘密教えて貰ってないことに気付いたんだ。ねぇ、教えてよ。あと合宿の時僕の写真の被写体になってくれない?なってくれるよね?』

「て、手塚君の秘密は…笑顔動画に舞長っていうハンドルネームで投稿してるんだよ。見るのは…自己責任でお願いします。良いよー、ペテンさんともあわせするからその時被写体になるよ!」

『舞長の手塚だ。不二にアドレスを横流ししてもらった、すまない。それでだ、今度の合宿の時…一緒に生に出てみないか?あの動画が流れて以来撫子さんを出せっていうメッセージがな。』

「あ、いいですよー。知り合いに流すぐらいなら。気にしないで下さーい。良いんですか!?もちろん出ます!誘われるなんて思っても見なかった!光栄すぎて鼻血出そうです。何を踊るか決まったらメール下さい。完璧に踊れるようになっておくんで!!」

『リョーマっす!合同合宿参加します!今から撫子さんに会えると思うと夜も眠れません、楽しみにしてるっす!』

「リョーマァ!可愛いよー!今度あったらハグの嵐ね!拒んだって突進していくから!私もリョーマに会えると思うと夜しか寝られない。つか、全国大会で会えるよ!次あたったら勝つから!跡部達が!」

『撫子さんの婿、蔵さんや。合同合宿参加するやん?そん時、語り合わんか?メールでのやり取りやSkypeでのやり取りと直接会ってのやり取りって違うと思うんや。どうやろうか?』

「蔵さんは俺の嫁。語らおうか!是非語り合いましょう!そう言えば百合のあの小説読みましたよ。モロ私とひかりちゃんじゃないですか。でも萌えてしまった私が居る。責任とって下さい。」

『光っす。前々から言っとったコラボ曲出来たんでデータパソコンの方に送っておきましたわ。そんで欲を言うんすけど、収録するところ見して欲しいんっすわ。出来ればあの合同合宿の時…どうですか?』

「ついに出来たのか!?家に帰って速攻で聞くね!ん?いいよ?収録してるとこ見たいだなんて。変な顔して歌ってるかもしれないけど、その辺はノーコメントでよろしく!」

新着メールの表示がやっと無くなった。全部に返信できたようだ。

「ッ…終わった……やっと全員に返せた…。やっぱりみんな思い出作りたいんだなぁ。そうだよ、まだ若いんだしね。欲がいっぱいあることは良いことだよ。」

数日後、跡部から泊まるホテルや日程などを仕入れることが出来たから各代表達に送り、また新着メールの嵐に一瞬だけ悩まされることになった。
次会うのは全国大会で、その時ばかりは氷帝以外は一応敵で。撫子は知り合いの学校にだけは初戦あたりでは当たらないように、と願った。

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