青春Destroy | ナノ


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不二も撫子のもとから離れ撫子は一人、フェンス越しに選手の見学。

しかし、いつ見てもテニスをしている奴らの腹筋はとても素晴らしいものがある。何故筋肉にこんなにも惹かれるのか。いやはやそれは人類の性なのかもしれない。運動することで引き締まる筋肉。腹筋が、胸筋が、背筋が、見ていてとても素晴らしい。筋肉は、二次元までではない。三次元も可能だ!美しいだろう。鍛えすぎるのも考えものだ。ボディービルダーの筋肉は美しいが、惹かれない。なんだろう。とりあえず、惹かれる筋肉は、表現すると、あどけない筋肉!そう、理想としては跡部とか宍戸とか。いやー、宍戸の筋肉は素晴らしいものがある。あ、日吉も結構いい感じ。なかなかガン見でいないけど。それだけ印象に残る程度には素晴らしかった。そう考えればジローや岳人は柔らかそうだった。鍛え上げれてないかな。けど、天使だから問題ない。くっ、こんなにも筋肉に囲まれながら何故私には理想の筋肉が付かないッ!?自分が手に入れれるのながら、既に手に入れている。あの筋肉を手に入れるために女子でありながら鍛えているというのに、一向に腹筋が六個に割る気配がない。何故だ。これが男女差?男尊女卑!?ひどいッ!でも見ていて幸せなのは、イケメンの筋肉!半袖から見える筋肉とか実にご馳走様です。

「うん、やっぱ運動するときは半袖半ズボン、腹チラでぐふッ!?」

見学をしていたら、後ろから腰に強い衝撃波を感じた。邪な考えをしながらだったから天罰が下ってしまったのだろうか。なんて残酷。撫子は目の前のフェンスにぶつかることになった。

「撫子さん!お久しぶりっす!」

後方斜め下より声がする。

「おぉリョーマァ!」

どうやらさっきの衝撃波は越前のアタックだったようだ。こんな天使に攻撃されての衝撃波なら我々にとってはご褒美です。神様ありがとう。

「どしたんすか今日は、俺に会いに来てくれたんすか!?」

「うん!リョーマに会いたくてgkbrだったんだよ!あとはこの前のデータを取りにね。」

あとCP作成。それから偵察。
すまんなリョーマ。本当なら君だけに会いたいと言えれば格好良かったのだが、何分、こんなにイケメンが揃っているんだ。CP考察をしない手は無いんだ。氷帝の方にも偵察に行ってくるという理由でサボっている訳だから。そう考えれば撫子という存在自体が邪である。

「越前ー!どうしちまったんだよ。いきなり走っていって…スンマセン誰すか?」

あ、桃城君。一度会っているのに、そんな態度とか寂しいものがあるよ。ってそうか、変装してるから分かんないのか。しかし気づかれなくて吉。気づかれていたら周助君になんて言われたか。

「周助君の親戚の椿崎撫子と言います。」

「あぁ!不二先輩が話してた。親戚さん今日来たんすね!」

「はい。」

「丁度良かったじゃないっすか!今日は練習試合するんすよ。ただの練習じゃねーから俺も楽しみなんすよ。」

「そうなんですか。私は良いタイミングで来れたのですね。」

「それよりも越前ー、お前椿崎さんと何時知り合ったんだよーそんな抱きついちゃったりしてよー。キャラ変わってるなぁ、変わってるよ…。」

「ずっと前から知ってるっすよ。」

「どこで知り合ったんだ?こんな美人とさ。」

「なんで教えないといけないんすか。秘密っす。」

「ハァ!?なんだ?その態度!越前の癖に生意気だぞ!」

「おい桃城!!テメェ何時までくっちゃべってんだ!走れ!」

「ぁあ?んだとマムシ野郎!」

桃城はバンダナを巻いている少年に挑発され走っていった。どうやら外周をしていた最中に抜け出ていたらしい。そう考えたらリョーマもだが、撫子にとってはどうでもいいこと。リョーマが抜け出して怒られても、撫子のせいではない。むしろ怒られているリョーマの姿を見たらとても可愛いかも知れない。むしろ見たい。

「…さっきのバンダナ君、誰?」

「桃先輩と同級生の海堂先輩っす。」

モモ先輩…だと!?なんて可愛らしい呼び方しているんだ!あだ名+先輩呼び。これが先輩という立場にある人間の理想の呼ばれ方。
あ、後ついでに桃城君とその海堂君は喧嘩ップルですね。分かります。

ふと疑問、

「そう言えばリョーマよく私だって分かったね。」

「愛の力っすよ!」

「君はほむらちゃんだったか。…私が裂けちゃうッ!」


試合も順調に始まったようで五コートすべてから活気、熱気、やる気が伝わってくる。
フェンスに張り付いて見学なう。


大石君と菊丸君のCPは健在ですね分かります。菊丸君のアクロバットヤバス。いろんな意味でヤバいですね。腹チラどころじゃない、腹見せだよ。それにズボンの裾から見えそう…あ、スパッツ的なの履いてるチッ。どれだけの女子が君のチラリズムに期待していたと思っているんだ。スパッツなんて邪道よ!双識兄さんもそう言ってたじゃないか!スパッツなんて…スパッツ………ん?待てよ。大石君が菊丸君に履けって命令しているのなら?そうしたら…なんて素敵な束縛彼氏?菊丸くんの隙を他人に見せたくない大石君の心理?だとしたらスパッツの着用も許可しよう!後はどれどれ?桃城君も海堂君といい感じの喧嘩試合見せつけてくれるじゃん。あぁ、ネットを挟んでの胸ぐらのつかみ合いっ…たまらん!あんな喧嘩ップル氷帝には居ないんだよなぁ…。基本冷めてるんだよなぁ。跡部と忍足の試合なんか見てみろ。「跡部ぇ、それは入っとるやろ。」「あーん?アウトだが、まぁいい。このラリー譲ってやるよ。」「おおきに。儲けもんや。」だとか、口論に発展しないでやんの。すればいいのに。そっちの方が美味しい。まぁ、それはそれでCPの妄想の素材にはなるけどさ。喧嘩っぷるが一つぐらいいてもいいじゃない!そして大本命のリョーマは?あ、リョーマ発見!!リョーマ!かっわいいぐうかわ!ラケットが大きく見えるかぁわぁいぃいぃよおぉおおおん持ち帰りぃいいいい!相手は…?リョーマと戦っている相手は誰だ?手塚君かな?…ん?誰だ?気の弱そうな…角刈り君……がッ!?なんで!?ラケット持ったら人格変わるの!?二重人格とかかなり美味しいんですけど!絶対あの人にはまだフラグが残ってるな。うん。バーニング…誰と絡ませようかなー?ちょっとわかりませんね。とりあえず、リョーマとだと左かな?まぁ、リョーマを基本右と考えてしまっている私には当然のことだけれど。
っと、仙人掌さんは…あ、木陰で休んでる。もう試合終わったんだ…早いな。そうだ。手塚くん。掛け算関係なく、観察しておく必要のある部長さんがいないではないか。あわよくば跡部と掛け算をするから出来れば居てほしいのだが、一体だこにいるんだ?先生に呼ばれてるとかでどっかにいるのかな?

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