青春Destroy | ナノ


009


「イケメソがｷｪｪｪｪｪｪｱｧｧｧｧｧｧｼｬｧﾍﾞｯﾀｧｧｧｧｧｧｧ!!!!」
「跡部がｷｪｪｪｪｪｪｱｧｧｧｧｧｧｼｬｧﾍﾞｯﾀゲホっゴホ!!」

「勝ったあぁああぁあぁあぁあぁあああ!!」

「だから俺様を無視すんじゃねーよ。」

「イケメソはイケ・メソさんでしょ？」

「んなわけねーだろうが、俺様は跡部景吾だ。」

「そうだそうだイケメソは跡部景吾と言うんだった。」

「反応薄すぎやろっ！」

「いいツッコミありがとう。だってさ、跡部はもう脳内設定的に俺様でナルシで存在自体が嫌みの右でも左でもいけるハイスペック人間って定着してるからもう印象を変えたくないって言うか……。」

「撫子そんな考え方あかんでぇ？この世にはギャップ萌えっちゅーもんがあるんやから。」

「なん…だと……。」

「実は跡部は泣き虫っ子かもしれんで？実は紳士かもしれんで？」

「私が間違ってました。跡部様あなたを詳しく知りたくなりました。ぜひ赤裸々と昔のことでも今のことでも存分に自己アピールして下さい。」

「誰が話すか。」

「ちぇー、ツマンネ。」

「おい。」

ツインテール予備軍が口を開いた。

「何だい？ツインじゃない、宍戸。」

「覚え方分かったでぇ。」

「喋ったら禿がす。」

「俺は認めねーぞ。マネージャーなんて。」

丸く収まりかけた撫子のマネージャー就任騒動。撫子が折れたからと言う結果で終わるはずだったのに、今更反対意見が出てきた。

「え、何で？」

何かやろうって気張っちゃったから今更否定されるのは不愉快だ。

「お前、ただのミーハーだろ。跡部の事をもっと知りたいとか、そんな理由で引き受けるとか激ダサだぜ。」

「ただのミーハー…ねぇ……。私パンピに見える？」

「自己紹介がパンピ風やったからやろ。」

「あー………どうすれば良い？」

「言えばええんちゃう？ジャンルとか守備範囲とか。いつかバレるやろし今言っとけば後が楽で今の状況を打破出来るんやない？」

「えー、バラすの？」

「大丈夫だよ椿崎さん。君面白い考え持ってるし、この学校にはいないタイプでしょ。ばらしちゃいなよ。」

「滝…君がそう言うなら…。」

呼び捨てなんて滅相もない。

「呼び捨てで構わないよ。」

「了解イタシマシタ、滝。」

読まれたー、怖いよーパパン。

「えー、今回変なプロジェクトの生贄にされた転入生の椿崎撫子。ただの人間には興味有りません。宇宙人、未来人、超能力者は私のところにきなさい。」

「って何でやねん。」

「一回言ってみたかったんだ！」

「何だそれ。ふざけてんのか？」

と宍戸を筆頭に、何それ。と口ぐちに言うメンバー。こんなオタネタの鉄板であるはずのこの文句が通じないなんて…ドパンピもいいとこだろ。

「え？マジで？」

「マジや…。」

「忍足お前よくこんな環境で過ごせたな…。」

「辛かったんやで、撫子が来て嬉しすぎて撫子の事、口が滑ったのも頷けるやろ。」

「…そすね。」

「おい、さっきから意味わかんねぇんだよ。俺はミーハーはマネージャー辞めろって言ってんだぜ。」

「私ミーハーじゃないよ。三次元は二の次だし…どっちかっていったら二次元の方が……。」

「んだよ、二次元って意味わかんねー事言ってねぇで失せろよ。」

「このツインテール予備軍許さねーぞ、コラ。お前が常に右側のアンソロ描き上げてやる。総受けだバーカ、18禁にしてやるぞ。掘られちまえ。相手誰が良いかなぁ……あ、滝にしようかな、黒いし。」

「撫子？」

「さーせんした！」

「えー……忍足？跡部？かな…。あ、３Ｐでいこか？」

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