青春Destroy | ナノ


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撫子を始め、立海レギュラーメンバーは部室から出て、四天宝寺メンバーが乗ってるバスの近くへ。そして四天宝寺が降りてくるのを待つ。

「そういえばマスター、四天宝寺のマネージャーってどんな人?」

聞いていなかった。これから多分敵対(笑)する人物の人物像。

「…クールビューティーで。仕事が早い。美人。お姉様っぽい。甘えさせくれる。腰までの真っ黒なキューティクル抜群な髪だ。」

聞かなければよかった。そんなパーフェクトな人物に勝てるわけがない。

「……なんかそれって、こっちが丸パクリした感じバリバリ?向こうの方が矛盾無いじゃん…クールビューティーで黒髪て…。私、そっちの方が良かった。」

「ふむ、赤也にも困ったものだなぁ…。」

「マスター…君むしろ楽しんでないかい?」

さっきから…というより撫子が変身してからソワソワしている。

「当たり前だろ、俺は撫子さんのファンだぞ。その撫子さんがいつもとは全く違った格好をしているんだ。テンションがあがっても不思議ではないだろ。」

「あぁ、そらそうか。私もペテンさんがそんなんだったら滾るわ。…あ、クールビューティーってどんな性格?参考キャラとか居ない?」

「そうだな…赤也、何かないか?」

「ぅえ!?俺!?」

「…言い出しっぺ頑張れ。」

「あー…ぅーん……BASARAの濃姫、孫市…うみねこのシエスタ00、マクロスFのシェリル…あ!まどマギのほむら!」

「ほむらちゃん!!よし、それで行こう!」

「撫子さんのほむらwktk。」

「マスター…。」

「何だ?変なことは言ってないだろう。」

「そーですね。」

四天宝寺メンバーがバスから降りてきた。

「椿崎さん降りてきたよ。気をつけてね。」

笑顔の圧力。なにこれ。黒属性の基本技?皆標準装備しすぎだから。これに一々びくびくしなければならない私の身にもなりやがれってんだ。と伝えることなど無理ゲーである。ただ従うしかないのだ。

「イエッサー!」

「やぁ、四天宝寺の皆さん。長い旅路お疲れ様。とりあえず、コートまで移動しようか。」

幸村が挨拶をしてそれから四天宝寺メンバーをコートまで案内する。
それから四天宝寺メンバーと立海メンバーが一列に並び対峙する。

「今回は練習試合の申し出受けてくれておおきに。」

左腕に包帯を巻いた少年が挨拶をする。きっと部長だ。

「こちらこそわざわざ遠いところから…。」

「ほな、さっそく自己紹介しよか。四天宝寺中テニス部部長白石蔵之介や。よろしゅう。」

テライケメソ!!
どこの中学も部長ってイケメンじゃないとなれないわけ?跡部も幸村君も舞長さんもどこもイケメンな件について。

「副部長の小石川や。」

そういや氷帝に副部長居ないな…。なんで?まぁ、副部長が居なくても跡部部長が回していけると言うだけの事か。あ、なんだろうなんか腹立つ。優秀過ぎて。

「俺は忍足謙也っちゅー話や。」

忍足?まさか忍足の親戚か?いや、違うかもしれない。雰囲気全然違うし。もしかしたら大阪の方では忍足と言う苗字は珍しいものではないのかもしれない。
つかなんか見たことあるような?…どこだっけ?最近見た気がしなくもないような。

「石田銀、よろしゅう。」

銀さん…何故名字が坂田じゃないの!?惜しいっ!けど、神々しさが石田君にはあるね。なんだか拝みたくなる様な。クッソ。拝めない。クールキャラと言う殻が邪魔して拝めないッ心の中で拝むことにしよう南無南無。

「アタシ金色小春言います。小春ちゃんって呼んでねん!」

あー、カマっ子だぁ…三次元にも居るんだ。…もしかしたら仕草が私よりも可愛いかもしれない。いや、可愛い。確信。

「一氏ユウジや。小春に手ぇ出したら死なすど!!」

ブハァ!?ヤバいガチか?ネタか?
いや、もういっそどっちでもいい。発言された内容。それが事実なのだから!嘘でもなんでもいい!それが妄想の糧になるのだ!!ヤバい、顔ニヤケてないよね…どうしよ…マスター、私すでに限界です。

「千歳千里ばい。」

デカ!?え?ホントに君中学生?嘘!?ちょ、…コスプレする気無いかな…。是非とも黒バスのキャラたちを…していただきたく候。

「僕、遠山金太郎いいます、よろしゅうよろしゅう。」

かっっわいい!?な、ちょ、はぁ?こんな可愛い子がっ…ぜひリョーマと並んで欲しいんですが!!むしろもう…並んだら私死ぬかもしれない…。いや、それが本望と言うもの。さぁ、give me 楽園。エルシオン。

「…………。」

びっ美人!?黒髪のキューティクル抜群?サラサラな黒髪ッ!羨ましい!その髪を弄りたい!三つ編みをしたい!ハッこの人がマスターの言ってた四天宝寺のマネージャー!?え?ここ二次元だったっけ…?二次元に帰ってー!!間違えてますよー!出現場所!間違えてますよー!ハッ!!名前、名前は何!?

しばしの沈黙。なかなか発言が聞こえてこない。

やっだー恥ずかしがってる?かーわーいーいー。

「……ねぇ、君のとこのマネージャーは自己紹介してくれないのかな?」

「あ、あぁうちのマネージャーは恥ずかしがり屋でなぁ…なひかり!」

「……マネージャーの財前ひかりや。よろしゅう。」

喋ったぁああああ!!!キター!方言彼女キター!美人の関西弁って破壊力あるわぁ…。その上恥ずかしがり屋て…私を殺す気か!?本望!!しかし長袖長ズボンって暑くないのかな?むしろ長ズボン譲って下さい。マスター!部室の中に逃げ込ましてくださーい!

という視線を送り柳に助けを求めた。

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