情事後の/京流




るきとヤッた後、ヘロヘロんなってシーツに突っ伏しとるるきを煙草を吸いながら見下ろす。


暖房つけとるままやし、熱が冷めるまでは熱い。

汗掻いたし。

もっかい風呂入って寝な気持ち悪いわ。


コイツにシーツ変えささなアカンしな。
今死んどるけど。


僕も気だるいし、上半身だけ起こして枕に凭れかかってボーッとるきの後頭部を見つめる。


素っ裸のまま寝転がっとるるきの頭に手を伸ばして、ボサボサんなった髪を指ですくと少し軋んだ。


るきが薄目を開けて、視線だけで僕を見上げて来た。


「…いけるんかお前」
「……だ、い丈夫です」
「は、声酷いなぁ」


ま、遠慮なしに喘ぐモンやからしゃーないか。


そんな事を思いながらるきの髪を撫で付けたると、るきはじっと見上げたまま。


「…京さんて、ヤッた後に煙草吸うの癖ですよね」
「あー…そうやっけ…」
「うん。吸ってる姿、格好良い」
「ほうか」


くしゃっとるきの髪の毛を撫でて、煙草を灰皿に押し付ける。

風呂入ろ。


「…僕風呂入るけど」
「…俺も」
「ねっむいわホンマ」
「何か、終わると一気に眠くなりますよねー…」
「ホンマやな」
「このまま寝たら俺明日腹下しそう」
「あー…ヤバいんちゃう。やってみたら」
「ちょ、他人事だと思って…!」
「ははっ」


僕がベッドから降りると、るきがのっそりと身体を起こして、フラフラしながら僕の後を付いて来た。


うわ、寝室から出たら寒い。

早よ風呂入って寝よ。


ヤる前も入ったから、まだ温かい筈やけど。


浴室の扉を開けると、もう冷えて寒い室内。


「さっむ。無いわー」
「冬って風呂入るにも風邪引きそうで嫌ですよね」
「ホンマやで」


シャワーを出して、温かくなった湯を身体にかける。

ナチュラルに一緒に入って来たるきに向き直って手招く。


「オラ、こっち来い。後処理したるわ」
「えっ!い、いですよ!恥ずかしいし…!」
「はぁ?今更何恥ずかしがる事あるん。さっさと四つん這いになれやコラ」
「うわっ、ちょ…ッ」


るきが後ずさりして逃げようとしとったから、腕を伸ばして無理矢理引っ張る。

よろけるるきの身体を無理矢理浴槽のフチに手を付かせて膝を付かせる。


腰を上げさせた格好。


適当にるきの身体に湯をかけて、丸見えんなったるきの穴に指を1本突っ込んだ。

さすがさっきまでヤッとっただけあってすんなり入る。


「…ッ」
「うわ、ドロドロ」
「ん…っ」
「…はい、終わり。はー…怠。風呂のフタ開けて」
「あ、はい」


さっさとるきん中から僕の精液を掻き出して、シャワーで適当に洗い流す。


眠いわー。
早よ温まって寝よ。

















「あー…ねっむい…」
「温かくて気持ちいいですねー…」
「お前何やねんくっつき過ぎや」
「更に温まるかな、と」
「広いのにわざわざ…」
「こう言うマッタリした感じ好きなんですー」
「…あっそ」


男2人でも余裕の広さがある風呂に、僕の隣にくっついてくるるき。

乳白色の湯やから身体は見えへんけど。

僕の肩にはるきの頭が乗っとって。
るきの手が僕の手を握って、湯の中から出して入れ墨をもう片手で撫でよった。


コイツは僕の入れ墨を眺めるんが好きらしい。


間延びした声で、いーなーと呟くるき。


お前はいらんやろ。
無駄に白い肌しとんやから勿体無いわ。


もうくっついて来るんとか、慣れ過ぎて拒否るんもめんどい。


まぁえぇか。
温かいし、眠いし。


るきやし。


そんな真夜中のひととき。

マッタリしとって、僕は好き。




20101201



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